ナツハゼ

先週、ウグイスやセンダイムシクイ(♪焼酎一杯グイーッ!)の声や、
川のせせらぎの音を聞きながら長い林道を歩いて行きました。
その林道は、どこにでもテイカカズラがあり花を付けていました。
また、草むらには色とりどりのケムシがおり、目の前にちょいちょい
ぶら下がっていたりしました^^。
大きな岩の所を通りかかると、テングチョウが数十匹の群団でお出まし~^^。
まさにテイカカズラとケムシとテングチョウのオンパレード!
今までにない凄い光景を見せてもらった後、滝に着きました。
とても良い滝でリフレッシュした後、いよいよ山頂へと・・・。
途中の林縁にスズランのような小さな花が咲いている木を見つけました。
「ナツハゼ」でした。
というわけで・・きょうはナツハゼをお届けします。

「夏櫨」と書きます。
夏にハゼノキのような紅葉が見られることから名付けられました。

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高さは1~3メートル程の落葉低木です。

ナツハゼはこの山のように花崗岩の土を好むようです。

茎は赤味がかった緑色で毛が生えています。

葉は互い違いに付き、長さ4~10センチ、幅2~5センチ程になり、
先は尖っています。
葉の両面に粗い毛が生え、縁にも毛がはみ出るように生えているため
一見ギザギザに見えます。

花は赤っぽく、長さは4~5ミリ程の鐘形です。
花の先は浅く5裂して反り返っています。

雄しべ10本、雌しべ1本あります。

枝は灰褐色です。

花期は5~6月。

実は晩秋に黒く熟すと甘くなり美味しく食べられるそうです。

北海道、本州、四国、九州に分布します。

ツツジ科の植物です。

ガンピ

突然ですが、皆様、今、ハマっているものってありますか?
10年も植物沼にどっぷりハマっている身の私でありますが、
2年程前から「植物男子ベランダー」にも結構ハマっていて、
ほぼ毎回この番組を見ています。
私のお気に入りです(^_^)/~~。

さて、きのうは犬山まで植物行脚(あはは~、ちょっとオーバーね(^m^))
してきました。
きょうは瀬戸や犬山で出逢った「ガンピ」をお届けします。
ガンピは雁皮紙(和紙の一種)の材料です。

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アカマツ林の尾根や斜面上部など痩せ地に生育する落葉低木です。

高さ1~2メートルです。

樹皮は灰褐色で光沢があり、サクラの樹皮に似ています。

5月の終わり頃から6月にかけ、枝先に淡黄色の花を付けます。
花びらは退化しており、花のように見えるものはじつはガク
だそうです。
まだ、開いていないガク筒(5/17)↓

ガクは長さ8ミリ程で、先は4裂し、外側に毛が密生しています。

葉は互い違いに付いて、長さ数ミリの短い葉柄があり、
葉の長さ3~4センチのものが多い。

葉は毛深く、両面ともに伏した毛がありビロードのように柔らかい。

本州の静岡県以西、四国、九州の佐賀県までに分布します。

ジンチョウゲ科の植物です。

ツクバネ

先日、一週間ぶりにジャケツイバラのあった場所を訪ねたら、
花はもう一輪も無くなっていました。
その後、久々に猿投山に向かいました。
今まで登ったことのないルートで行きました。
普段、運動不足なので結構こたえました(汗)。

きょうは猿投山で出逢った「ツクバネ」をお届けします。
「衝羽根」と書き、実が羽根つきの羽根に似ているので、
名付けられたそうです。

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高さ1~2メートル程の落葉低木です。
枝は多く分枝し、水平、やや垂れ気味です。

長さ3~7センチ程の葉は向かい合って付いており、縁には細かく
浅いギザギザがあり、先端は尾状に尖っています。

葉先に何やら緑のプロペラのようなものが付いています。
これが名の由来のツクバネの羽根か・・。

これは雌花でした。
雌花は枝先に1個つき、4枚の羽根のように見えるのは苞だそうです。

なおも、周囲のツクバネの木を見てまわると、先ほどとは違う花が
付いているのを発見!

小枝の先に淡緑色の4ミリ程の小さな花が付いていました。
また、若い枝は緑色ですが、古い枝は淡い灰白色です。
こちらの花が雄花でした。
木陰で少しボケ気味ですが、反り返った花びらの四角形の花には
ポツポツと白っぽい4個の雄しべが見えます。
隣には蕾の花も付いていました。↓

ツクバネは雌雄異株で、モミ、ツガ林に生える半寄生植物だそうです。

本州(関東地方以西)、四国、九州北部の山地に分布します。

ビャクダン科の植物です。