ハンショウヅル

玄関のセンリョウに花が付いています。
ベランダの剣先咲きのミニバラが濃いピンクの花を二つ
咲かせています。
きのう、コンビニの軒先で、ツバメの幼鳥が何度もすぐそばまで
飛んで来て、楽しませてくれました。

きょうは、数年来会いたい、見たいと想い続けていた「ハンショウヅル」
にやっと出会えたので、お届けしたいと思います。
面の木方面で見つけました。

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「半鐘蔓」と書きます。
花の形が半鐘(カンカンたたいて火事の知らせに使う小さい釣鐘)に
似ていて、つる性の植物であることから名付けられました。

つる性落葉低木で、他の植物に絡みついて伸び、茎は暗紫色を
帯びることが多いようです。

向かい合って付く葉は先が尖り、縁には粗いギザギザがあり、
3つで1つの葉になります。

花は柄に1個付き、下向きに咲きます。
最初、蕾の状態では淡緑色ですが、だんだんと紫色となり、やがて
口が開いてきますが、開ききっても完全には開かない状態で
少し外に反る感じです。
そして、じつは4枚の花びらのように見えるのは4枚のガク片で、
花びらはないそうです。
ガク片は厚めで、長さ2.5~3センチ程で先は尖り、縁は白い毛に
縁取られています。

そうそう、葉裏は少し白っぽかったです。

なお、花柄の中ほどに小さな苞が1対あります。

ガク片が1枚とれた、こんなのもぶら下がっていました。↓

ピンボケでわかり辛いですが、多数の雄しべが見え、
真ん中の束は雌しべ?かな。
雄しべの葯はとれてしまったのかな?・・。

本州、九州に分布します。

キンポウゲ科 の植物です。

ミカンバガクアジサイ

アジサイの葉陰に小さなカタツムリの赤ちゃんが・・。
今はアジサイが真っ盛りですね。
梅雨空に映えて目を引きます。
アジサイの種類は結構あり、50種類以上あるようです。
きょうはお友達からいただいた「ミカンバガクアジサイ」を
お届けします。

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「蜜柑葉額紫陽花」と書きます。

額咲きで、肉厚、光沢のある葉で、ミカンの葉のように
葉の縁がつるっとしているので名付けられました。

葉は向かい合って付いています。

そして、特徴としては装飾花の花びら(ガク片)の縁が
ギザギザしています。

中心にある本当の花はこんなふうでした。↓

ユキノシタ科の植物です。

参考:
伊豆大島の野生萼紫陽花の中から突然変異株として発見された。
葉は小さく葉緑に鋸葉がありません。
-六甲森林植物園解説より-

バイカツツジ

6月に入り、4日に毎年恒例のコシアキトンボの姿を
マンションの庭で見ました。
そして、昨日(8日)こちらは梅雨入り宣言が発表されました。
きょうの記事は5月末に行った八曽山の植物です。

山地の林縁にナツハゼに続き、「バイカツツジ」を見つけました。
「梅花躑躅」と書きます。
花がウメの花に似ているため名付けられました。

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高さは1~2メートル程の落葉低木です。

樹形は全体に細くひ弱な感じがします。

枝は灰褐色で細く、枝先に集まって互い違いに葉を付けます。
葉は薄く、葉柄に長い毛があります。
葉表には毛が散在し、葉裏の主脈上には長い毛があります。

花は直径2センチ程で、5つに切れ込んで反り返っています。
そして花には白地に紅紫色の斑点があります。
それが赤い輪のようにも見えます。

雌しべは1本、雄しべは5本ありますが、うち下3本は長くて
目立ちます。
また、花の真ん中には白い綿毛が見えています

北海道南部から本州、四国、九州に分布します。

ツツジ科の植物です。