ウバメガシ

朝からお日様がのぞき、窓を閉めていても、小鳥たちの声が
にぎやかに聞こえてきます。

さて、きょうは島にあった「ウバメガシ」をお届けします。
「姥目樫」と書きます。
若芽の時からから褐色であることを、老女に見立てて付いた
名前だそうです。↓

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海岸の植物のひとつで、他の植物が生えにくい、沿岸地域の
急傾斜地の岩場や、海岸近くの乾燥した尾根に多いです。

強い潮風など受けて木の姿は曲がっているものが多いです。

革質でやや硬く、表面は光沢がある楕円形の葉は互い違いに付いています。
ちょうど風が吹いて来てブレてしまい、すみません。↓

やや丸く艶がある葉の縁の上半分には、浅い波状のギザギザがあります。

成長が遅いため材は硬く、良質な木炭になります。
和歌山県でウバメガシから作られる炭が備長炭と呼ばれます。
備長炭は紀州田辺の木炭商、備中屋長右衛門の名によるものだそうです。

三浦、伊豆半島、紀伊半島などの太平洋側の暖帯の沿岸地方に分布します。

雌雄同種の常緑広葉樹です。

ブナ科の植物です。

潮風に吹かれて

きょうも最高気温でも3度程!さぶっ!!
さて、きょうで離島シリーズ6回めです。
でも、ここで一息入れ、少し振り返りたいと思います。
ご用とお急ぎでない方はお付き合い下さいネ^^。

鳥羽の港から島へ向かう船に乗る間際に撮った写真です。
人魚2人とカモメが船の上に見えます。↓

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島の桟橋を降りて右手を見て(≧[◎]oパチリ!

進路を左手にとり、海べ沿いに歩いていく。

海には白い船の姿が・・、手前の水底は澄んでいました。

少し歩くと海と分かれ、自然と右の道に導かれます・・。

すぐに上り坂になりはるか下に海が見えます。
足元には潮風に匂うようなスイセンが・・一叢。

写真を撮りながら歩いて行くと、山は下り坂になり、
潮騒も聞こえてきました。

クロマツや赤いヤブツバキが一輪見えました。

では、きょうはこの辺で・・ごきげんよう♪
この後、まだ植物探索は続きます。

ラセイタソウ

きのうはまだ、北側の駐車場では雪が残っている所もありましたが、
きょうは陽が射しているので、きっと融けてなくなることでしょう。
でも気温は低く、しっかり冬が来たという感じがします。

さて、島の探検の続きです。
潮風が吹いてくる崖に何やらヤブマオに似た植物を見つけました。
連れ合いがラセイタソウと教えてくれました。

「羅背板草」と書きます。
名前の由来は凹凸が激しい葉が羅背板(ラセイタ:ポルトガル語)と
いう羅紗(ラシャ)に似た毛織物に似ているので名付けられたようです。
別名はビロードソウとも言うそうです。

海岸の岩場や崖などに生える海岸植物です。
すぐ下には砂浜が広がっていました。↓

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草丈は30-70センチ程。

葉は海岸の強風などに耐えるためか厚く、長さは6~15センチ程。
卵形ですが、ときに葉の先が2つや3つに分かれたり、
このように葉の片側だけが欠ける(写真の上部の葉)ことが
あるようです。↓

葉の縁にはギザギザがあり、裏表とも毛が密生し縮緬状です。

こちらは少し離れた所にあった個体です。↓

写真一番左の個体は、向かい合って付いた葉の間からモコモコの
毛玉が集まって棒状になったような花が付いていました。
雄花のようです。↓

花期は7~8月と図鑑に書いてありますが、この島は暖かいのか、
1月でも咲いていました。

北海道南部から紀伊半島までの太平洋岸に分布します。

イラクサ科の植物です。