ハドノキ

どんよりとした曇り空で、お天気は下り坂・・。
でも梅の花はどんどん開いてきています。

さて、、島の植物はまだ続きますヨ~♪

きょうはまたまた地味な木、「ハドノキ」をお届けします。
高さ4~5メートル程になる常緑低木です。
湿った林縁で見られたこの木は2~3メートル程でした。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

風が吹いて揺れてしまいました^^;。
長楕円状披針形で長さ 5~10センチ、幅2~4センチ程の葉は
互い違いに付いています。
葉先はやや長く尖っており、縁には鈍いギザギザがあります。

葉は3脈があります。
葉柄は紅紫色です。

本州(伊豆半島~紀伊半島南部)、四国、九州(南部)、琉球に
分布します。

イラクサ科の植物です。

ホウロクイチゴ

きょうは祝日でしたが、気温も二桁となり行楽日和でしたね。
近所でも梅が見頃でした。
午後、スーパーへ寄ったら、間近に迫ったバレンタインのチョコを
買い求める女性たちで賑わっていました。
チョコも気になりますが、私はイチゴがもっと気になります(笑)。
ちなみに先日行った某カラオケ屋さんの2月のマンスリースイーツは
イチゴでした~♪。

さて、きょうは、島で出会った「ホウロクイチゴ」をお届け
したいと思います。
「焙烙苺」と書きます。
「焙烙」は素焼きの平たい土鍋のことで、イチゴの形説と
葉の形説があるようです。

海岸近くの山地に生えていました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

残念ながら、実は見られませんでしたが、葉は互い違いに付き、
長さ、幅とも 7~18センチ程の卵形でした。
フユイチゴによく似ていますが、より大きく、掌~顔の大きさです。
葉柄は2~5センチ程。
葉の縁は不揃いで鈍いギザギザがあります。
葉は厚く、表面は緑色で細毛が散らばっています。
ちょっとわかりにくいですが脈上に棘があるのがわかりますか?↓

葉裏は白褐色で、葉脈が網目状に浮き上がっています。
淡褐色の軟毛が密生しています。

つるは太く、淡褐色の毛が密生し、棘がまばらに生えています。↓

暖地の海岸近くの山地に生える常緑低木です。

伊豆半島以西~琉球まで分布します。

バラ科の植物です。

ピカソ展にて

日曜の午後、暖かい日差しがあります。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
時々通る坂道に大きなクロガネモチの木があります。
まだ、こんなにたくさんの実を付けています。↓

(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

さて、写真とは全然関係ないのですが、きょうは島の植物を
お休みして、久しぶりにfabのa、ARTの記事でお届けしたいと思います。

きのう、美術館へピカソ展を見に行きました。
なんと会場で、私には7年ぶりに遇えた絵がありました。
それはこちら・・
過去記事→
海辺のジプシー娘

きのう見た絵は「ロマの女」という題が付いていて制作は
1900年でした。
んっ?(°_。)?(。_°)?
過去記事の題は「海辺のジプシー娘」で制作年は
1898年となっていました。
でも、確かに同じ絵でした(ハズ)。
この過去記事の出典は1963年河出書房発行の世界の美術23 Picasso
です。
2年の誤差があるけど?
7年前に三重県立美術館で見た時は題名や制作年とか全然頭になく、
ただ漫然と絵を眺めていたようです
・・まっ、いいかー C<*_+ )。

44.5×59センチの大きさの厚紙にパステルと油彩で描かれた絵を
今回よく見ると、新しい発見がありました。

背を丸めて座っている女性の腕には、赤ちゃんが抱かれており、
彼女の表情には疲れや不安のような雰囲気が漂い、しばし、
海の彼方にうつろな視線を投げかけて、何やら想いに耽っている
ように思われました。

きのう見た生の絵では、画面右の海の色はとても明るく美しく
キラキラしていた印象でした。
私が以前にfabに掲載した画像は青紫がかっていますが、
今回見たのはもっと生き生きとした青でした。
バルセロナの海を描いたものだったようです。
画面の左右、対角線上で明暗が分かれる感じがしました。

そして、彼女の背の向こうには赤いスカートをはいた女性の姿が
描かれているのに気がつきました。
浜辺にいる彼女を呼んでいるのでしょうか?
あと、彼女の上に着ている衣服には複雑にいくつも色が使われて
いたのが印象に残りました。

帰宅後に調べたら、ロマというのは迫害や差別を受けた
少数民族だそうです。
はたち前に描いたこのピカソの絵は、心の襞まで映し出す
素晴らしい作品だと思いました。