ホンダワラ

きのうは雨の中にもかかわらず、国府宮神社の「はだか祭」が
行われました。
今年は名古屋の方が神男(しんおとこ)を務められたとか・・
お疲れさまでした。
きょうは雨も上がり、気温も二桁になるとのこと・・。
でも、風が結構あるので、少し寒く感じられます。
この季節、あちらこちらで梅が見頃なので人出もあるでしょうね。
皆様はどうお過ごしでしょうか?

さて、fabはきょうも島紀行の続き・・^^;。
島の海岸べりのコンクリートの上にこれがドサッと置かれていました。
これは何でしょう?

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

答は「ホンダワラ」でした^^v。

群生して大きく生長するので、沿岸で「海の森」=藻場(もば)を
形成しているようです。
ホンダワラは褐藻類の海藻ですが、その他、私達がよく知っている
コンブやワカメ、ヒジキ、モズクなどもそうです。
ホンダワラは日本海沿岸では青森県から山口県までのほんとんどの
府県では食用とされているそうです。
一度、食してみたいものです。

茎は三稜形で太さ3-4ミリ程、下部の葉は楕円形あるいは披針形で、
縁にギザギザがあります。

三陸沿岸を除いた本州、および九州北部と四国北部の沿岸の
岩礁域に分布しています。

ヤマアイ

また寒の戻りがあり、寒いです。気温も一桁でした。
一時小雪も舞い、街路樹のハクモクレンがあったかそうな毛皮を
身にまとっていましたが、それでも寒そうでした^^;

さて、島で出あった植物、きょうは「ヤマアイ」をお届けします。
「山藍」と書きます。
山の藍という意味で、山地の林内に群生するようですが、
なぜか海岸近くの林縁にありました。

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高さは30~40センチ程。

照りがある葉は向かい合って付き、葉脈が深く刻みこまれて
います。
葉は長楕円状披針形で長さ6~12センチ程、縁にギザギザがあり、
先は尖ります。
葉の表面と縁には粗い毛があります。↓

枝先の葉腋から花柄を出し、緑白色の小さな花を長い穂状に付けます。
これは雄株のようで、雄花の球状のガクは3裂し平開します。
また、雄花は多数の雄しべがあり、束生します。

茎は四角形です。

ヤマアイは日本最古の染色に用いる植物だったようですが、
現在の藍染め(タデ科のアイ)が渡来することで、その役割を
終えました。
が、「大嘗祭」の時に着る衣(「小忌衣(おみごろも)」→ヤマアイの
汁を刷り込んで模様をつけたもの)には施されているそうです。

図鑑にはヤマアイの花期は3月~7月と書いてありますが、
温暖なこちらの島では冬場でも咲いていました。

本州、四国、九州、南西諸島に分布します。

トウダイグサ科の植物です。

ヒメユズリハ

昨夜からの雨がそろそろ止んで、雲間から明るい日差しが
時々射すようになりました^^。
きょうは春のような気温になるとTVが言ってます。
美術番組ではモネをやっています。
気候が良くなるとどこかへでかけたくなりますが・・。

さて、島の植物、きょうは「ヒメユズリハ」をお届けします。
「姫譲葉」と書きます。
葉がユズリハより小さいことから名付けられました。

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照葉樹林内に自生しますが、暖地の海岸付近に多く生え、
クロマツ、トベラウバメガシと共に海岸林を成す
大事な植物のひとつです。

このように海岸沿いの尾根など風の強い所では低木状であまり
大きくなりませんが、風の弱い谷や、やや内陸で育った
個体では高さは10メートル程にまで生長するそうです。

厚めの葉は互い違いに付き、枝先に集まって付きます。
長さ4~15センチ、幅2~6センチ程の楕円形です。
葉の網状脈がはっきりしています。
革質で表面は光沢があり、葉裏は淡緑色です。

葉柄は1.5~5センチ程と長く、このように紅色を帯びる
こともあります。↓

よく見ると上の方の葉柄の付け根あたりに、
赤っぽい冬芽が出てたようです。
ちゃんと写真撮ってくればよかったな~^^;;

本州(福島県以南)、四国、九州、沖縄に分布します。

トウダイグサ科の植物です。(DNA判定ではユズリハ科です。)

過去関連記事はこちら→
ユズリハ
ユズリハの実
ユズリハのある風景