ナガバモミジイチゴ

3月は弥生。
草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」
が詰まって「やよひ」となったという説があります。
今朝は今までにない深い霧で幻想的な一日の始まりでしたが、
だんだんと晴れてきて、風も少なく春たけなわの気温となりました。
戸外でお着物姿のご婦人方がグループで集い、話に花が咲いて
いました。
源氏香の模様のお着物の方など帯付きで、特に目立って
おられました。
羽織姿の方も数人いらっしゃいましたが、申し合わせたように
皆さん長羽織。
まだまだ長羽織ブームは続きそう?
見渡せばアセビやツバキの花に小鳥が来ていましたが、柳の芽も
急に膨らんで来て、春らしい一日でした。

さて、きょうは里山にあった「ナガバモミジイチゴ」をお届けします。
「長葉紅葉苺」と書きます。
キイチゴで、6~7月に橙黄色に熟した実は甘くて美味しいです。

2月終わりの冬芽は長さ1センチ程の紡錘形で赤みを帯びていました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

3月初めの様子・・
森に射す日差しも少し明るくなったかな?

茎に刺がたくさんあります。
はや、蕾が開きかけていたのもありました。

中部地方以西の本州、四国、九州に分布します。

バラ科の植物です。

マンサク

きょうは気温は高めだったけれどお天気はあまりよくなかったですね。
そんな中、街路樹のハクモクレンが次々と真っ白な花を
開花させていました。

さて、きょうは・・・
里山の尾根道に一本だけあった「マンサク」をお届けします。
黄色のリボン状の花が咲いていました。

(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

あいにくどんよりとした曇り空なので花の色が冴えず
イマイチですが、多分、マンサクだと思います。

山野に自生するマンサクは花の中央のガクの部分が明るい赤色を
しているのが普通だそうですが、ガクの色は変異があるそうです。

マンサク科の植物です。

ブログ内関連過去記事はこちら→
シナマンサク

コシダ

きのう、またまた里山に行きました。
曇り空でしたが、割と暖かい日でした。
三角点のある尾根道コースにあった「コシダ」をお届けします。

「小羊歯」と書きます。
ウラジロに似ており裏も白いが、より小さいと言う意味で
名付けられたようです。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

花崗岩地の痩せた尾根道を歩くとアカマツがそこここにあり、
ミツバツツジとソヨゴとコシダ、そしてネズミサシ(ネズ)が
ほとんどと言っていいほどあります。

関連する過去記事はこちら→ネズ
ソヨゴの実

ここのように、コシダはアカマツ林の林縁や、マツ枯れして
明るくなった森など、日当たりの良い乾燥した痩せ地で群生します。

アップで・・

葉裏は青白い↓

福島県以南の本州、四国、九州、琉球の太平洋側に分布します。

ウラジロ科の植物です。