ジロボウエンゴサク

友達からいただいたキンギアヌムが数年ぶりに花を付け、
満開になりました(*^^*)。
小さな可愛い蘭です♪

さて、やや湿った林の縁に紅紫色の花を見つけました。
細い茎の先に付いた小さな数個の紅紫色の花や、
柔らかい葉が繊細な感じがします。
きょうはこの「ジロボウエンゴサク」をお届けします。

「次郎坊延胡索」と書きます。
「次郎坊」は、昔、伊勢地方ではこの花を次郎坊、スミレの花を
太郎坊と呼んで、互いにその距を引き合って遊んだところから
きているそうです。
「エンゴサク」とは中国名(漢方薬名)の「延胡索」を日本語読み
したもののようです。

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高さは10センチ程です。

花は長さ1~2センチ程の筒状で、4~5月に紅紫色~青紫色の花を
咲かせます。

葉は二回三出複葉です。

先端は唇状に開き4つに分かれ、後ろの筒部は白色を帯び、
距となっています。

花のすぐ下に付く長さ3ミリ程のごく小さな苞葉は卵形で
切れ込みません。

・・・

関東以西の本州、四国、九州に分布します。

ケシ科の植物です。

オオサンショウソウ

朝方、雨が降る前、ケヤキに一羽のヒヨドリの姿を見ました。
かなり長く、羽づくろいをしていました。

きょうは可児川左岸の湿った山道で出逢った
「オオサンショウソウ」をお届けします。

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「大山椒草」と書きます。
サンショウソウよりも大型で葉の形がサンショウの葉に似ているので
そう名付けられました。

湿り気のある山地や林縁の木陰に生えます。
長い茎を分枝させながら横に這っていました。

よく見ると、淡緑色の球状のものが付いています。
どうやら雌株だったようで、葉の脇にほとんど柄のない
雌花を付けていました。↓

後から調べてわかったことですが、多くは雌雄異株ですが、
中には雌雄同株もあるようです。
雄株の花や雌雄同種の株も見たいものです。
花期は4~6月。

さて、葉は卵状楕円形で長さが4センチ程です。
互い違いに付き、縁には4~5個のギザギザがあり、葉柄はごく短い。
葉先が尖っているのが特徴です。

葉の表は深緑色で針状の伏毛が散在しており、葉裏は淡緑色で
ほぼ無毛。↓

岐阜県以西の本州、四国、九州、沖縄に分布します。

イラクサ科の植物です。

ハナイカダの雄株

おととい、マンションのエビネが数輪咲きました。
街路樹の下で信号待ちをしていたら、足元にどこかで見た花が
いくつも落ちていたので、見上げたら、やっぱり!
イチョウの雄花がたくさん付いていました。

さて、先日訪れた可児川岸の植物をお届けしたいと思います。
隣りに川が流れて、反対側は崖があり、足元がぬかるんでいる
細い道を通り抜けると、光が射す所にあれっ?またまた、どこかで
見たような植物が・・。
葉に透けて見えるのは?

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小さな花の蕾のシルエットでした。
ハナイカダでした。
よく見ると雄株でした。
きょうは「ハナイカダの雄株」をお届けします。

光沢がある葉は互い違いに付き、縁には浅いギザギザがあり、
その先は芒(のぎ)状になっています。
葉の中程に雄花の蕾がいくつか集まっています。
まだ、花は開いていませんでした。

高さ1~3メートル程になる落葉低木です。

湿り気のある所が好きなようです。

ミズキ科の植物です。

過去記事はこちら→
ハナイカダの花