イカリソウ

階下のフジが咲き、ヤマブキも咲いてきました。
ベランダではフェア・エレン・ゼラニウム
ナツメグゼラニウムが咲いています。

さて、きょうは樹林下の木漏れ日があたるような場所で
出逢った「イカリソウ」をお届けします。
船の錨(イカリ)に似た形の花を咲かせることから
名付けられました。
1本の茎から3本の枝が分かれ、それぞれの枝先に3枚の
葉を付けるので「三枝九葉草(サンシクヨウソウ)」
とも呼ばれます。

花色は白色~紅紫色です。
花びらは4枚。距は長さ1.5~2センチ程。
葉は2回3出複葉です。
小葉は左右非相称のゆがんだ卵形で先は尖っています。
基部は心形です。
葉の縁には刺毛状の細かいギザギザがあります。
淡い紅紫色を帯びるもの↓

園芸用や薬用に栽培もされ、いろんな色の種類が
あるようです。
生薬名はインヨウカク(淫羊霍)といい、滋養強壮の
ドリンク剤や薬用酒に配合されています。

花期は4~5月です。
本州(東北地方以南)太平洋岸、四国、九州に
分布します。

メギ科の植物です。

ムレスズメ

きょうは朝から小学校の入学式でしたが、鉛色の空で
風も強いお天気でした。
3月20日頃から楽しませてもらった桜(ソメイヨシノ)も
きょうの風で葉桜になるでしょう。
この季節に咲く「ムレスズメ」をお届けしたいと思います。
「群雀」と書きます。
ボケ写真ですみません(^_^;)。↓

雀が枝にとまるように、花が枝に並んで咲くことから
名付けられました。
茎はよく分枝し、高さは2メートル程になる落葉低木です。
長さ2~3センチ程の蝶形の花は、初め黄色ですが、
次第に橙黄色に変わります。

ガクは筒型で 先は浅く5裂します。
枝には鋭い棘があります。
樹皮には皮目が目立ちます。

中国北部原産で江戸時代に日本へ渡来しました。
家にある江戸末期の飯沼慾斎(1782-1865)他 による著書
『草木図説』に、ムレスズメが載っていました。

マメ科の植物です。

ジャノメエリカ

桜がチラホラ散っていますが、風が少ないため、
まだ頑張っていますね。
フサアカシア(ミモザ)に替わってライラックの花が
咲いてきました。
ハナアブやクマンバチの姿も見ます。
分離帯のコンクリートの割れ目にスミレがいっぱい
並んでました。
きょうは信号待ちをしていた時に見つけた
「ジャノメエリカ」をお届けします。

ピンク色の花の真ん中に 黒色の葯があります。
これを「蛇」の「目」に見立て名付けられました。

色彩が乏しい冬の時期から、全体がピンク色に染まる
様子はかなり人目をひきますね~♪

南アフリカ原産です。

開花期は12~4月上旬。

ツツジ科の植物です。