チオノドクサ

階下の藤の見頃もとっくに終わり、今年は例年よりも早々と
店じまい?(笑)する花が多いようです(≧o≦)。
シラカシの暗赤色の新芽が目を引きます。
雨の度、緑濃くなっていく風景に力をもらいます。

さて、きょうは「チオノドクサ」をお届けします。
チオノドクサは何だか恐い?和名のように聞こえますが(^^;)、
そうではなくて、Chiono doxa という
学名(ラテン語)の日本語読みです。

草丈は10~15センチ程。
ご覧のように群生すると結構目立ちますが、
小型の草で花時以外は目立ちません。

花は6裂し、それぞれの白い花びらの中心に緑の条が
入っています。
雄しべ6本、雌しべは1本で先が3つに分かれています。

茎の断面は3角形です。
輪生する花の元に白い苞が付いていました。

単子葉の葉裏は主脈が隆起しています。

原産地はクレタ島、キプロス島、トルコです。
我が国へは昭和の初め頃に入ってきたとのことです。
花色は白の他、ピンク、青~紫があるようです。

APG分類ではキジカクシ科の植物です。

ハナズオウ

雨があがりつつあります。
摺りガラスに緑の影が映っています。
よその生垣のベニバナマンサクは満開です。
きょうは「ハナズオウ」をお届けします。
「花蘇芳」と書きます。

花の色が蘇芳(すおう)色に似ていることから
名付けられました。
実際はそれほど暗い色ではなく、とても人目を
引きます。
私が「ハナズオウ」を認識したのは、信州の友達の
家の庭で、花後の褐色の鞘状の実を見たのが始まり
でした。↓

中国原産で江戸時代初期に日本に渡来しました。
高さは2~3メートル程です。
葉が出る前に蝶形の花がたくさん集まって咲きます。
花には花柄がなく、枝に直接、花が付きます。
花色は濃いピンクと白花があります。

葉はハート形で艶があります。

マメ科の植物です。

オオカナメモチ

街路樹のハナミズキ♪が次々咲いています。
クスノキも花を付けていました。
マンションの駐車場の上にあるケヤキもどんどん花を付け
樹液や花粉、花殻を飛ばし、車が黄色くなってしまい、
特にフロントガラスが覆われると
この時期、安全運転のため洗車は欠かせません(^_^;)
さて、きょうは「オオカナメモチ」をお届けします。
「大要黐」と書きます。
カナメモチよりも大きな葉と花を付けるので名付けられました。
暖地の山地に稀に生える常緑小高木で、
高さは 4~6メートル程、時には10メートルになります。
これは栽培品です。↓

緑の葉の中に赤い新葉があちらこちらに見えています。
厚手で光沢がある葉は、長さ10~20センチ程の倒卵形状
長楕円形で、互い違いに付いています。
基部は円形で主脈がはっきりしています。
側脈も見えます。

花はまだでしたが、多数の蕾が付いていました。
縁にはよく見ると棘状の細かなギザギザがあります。
2~4センチ程の葉柄があります。

樹皮は灰褐色~暗褐色で不規則にはがれます。↓

花期は4月中旬~5月中旬で、5枚の花びらがある白い花を
多数付けます。
実は球形で径6ミリ程、10月頃に赤く熟します。

本州(岡山県)、四国(愛媛県の宇和島)、九州(奄美諸島)、
沖縄(西表島)と限られた所に自生します。
バラ科の植物です。