オオサンショウソウ

朝方、雨が降る前、ケヤキに一羽のヒヨドリの姿を見ました。
かなり長く、羽づくろいをしていました。

きょうは可児川左岸の湿った山道で出逢った
「オオサンショウソウ」をお届けします。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

「大山椒草」と書きます。
サンショウソウよりも大型で葉の形がサンショウの葉に似ているので
そう名付けられました。

湿り気のある山地や林縁の木陰に生えます。
長い茎を分枝させながら横に這っていました。

よく見ると、淡緑色の球状のものが付いています。
どうやら雌株だったようで、葉の脇にほとんど柄のない
雌花を付けていました。↓

後から調べてわかったことですが、多くは雌雄異株ですが、
中には雌雄同株もあるようです。
雄株の花や雌雄同種の株も見たいものです。
花期は4~6月。

さて、葉は卵状楕円形で長さが4センチ程です。
互い違いに付き、縁には4~5個のギザギザがあり、葉柄はごく短い。
葉先が尖っているのが特徴です。

葉の表は深緑色で針状の伏毛が散在しており、葉裏は淡緑色で
ほぼ無毛。↓

岐阜県以西の本州、四国、九州、沖縄に分布します。

イラクサ科の植物です。

ハナイカダの雄株

おととい、マンションのエビネが数輪咲きました。
街路樹の下で信号待ちをしていたら、足元にどこかで見た花が
いくつも落ちていたので、見上げたら、やっぱり!
イチョウの雄花がたくさん付いていました。

さて、先日訪れた可児川岸の植物をお届けしたいと思います。
隣りに川が流れて、反対側は崖があり、足元がぬかるんでいる
細い道を通り抜けると、光が射す所にあれっ?またまた、どこかで
見たような植物が・・。
葉に透けて見えるのは?

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

小さな花の蕾のシルエットでした。
ハナイカダでした。
よく見ると雄株でした。
きょうは「ハナイカダの雄株」をお届けします。

光沢がある葉は互い違いに付き、縁には浅いギザギザがあり、
その先は芒(のぎ)状になっています。
葉の中程に雄花の蕾がいくつか集まっています。
まだ、花は開いていませんでした。

高さ1~3メートル程になる落葉低木です。

湿り気のある所が好きなようです。

ミズキ科の植物です。

過去記事はこちら→
ハナイカダの花

オガタマノキ

昨夜の熊本の大きな地震に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。
まだ、余震の恐れも続いているようですが、どうか被害がこれ以上に
なりませんように・・お祈り申し上げますm(_ _)m。

さて、写真を撮ったまま忘れていた植物を思い出しました(汗)・・。
今、アップしないと時節を違うので、きょうは「オガタマノキ」を
お届けします。

「招霊の木」と書きます。
三月下旬に母の13回忌でお寺に出向いた時のこと・・。
木の下に何やら花びらがいっぱい落ちていて気づきました。
上を見上げるとオガタマノキの花が・・。
花はもう終盤で2~3輪しか枝に残っていませんでしたが、
初めてまともに花を見ることができました。
きょうは「オガタマノキ」をお届けします。
日本に自生するモクレン科では唯一の常緑樹で、
高さ20メートルにもなるそうです。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

境内のは10メートル程でしたが、高木で全体は撮れませんでした(^^;)。
1センチ程の花柄があり、花の元は紅紫色を帯びています。

花は直径2~3センチ程で、同じモクレン科のモクレンコブシよりも小さいです。

葉は互い違いに付きます。
葉の長さは5~12センチ程、倒卵状長楕円形で、先はやや細くなって
いますが鈍端です。
葉は肉厚で縁は波打ち、表は光沢があります。
葉柄があり、長さは2~3センチ程です。
葉裏は灰白色を帯びています。

樹皮は灰褐色です。↓

花びらは普通12枚あるそうですが、そこまで
確認できませんでした。

天照大神の天岩戸隠れの神話で、天岩戸の前で舞った
天鈿女命(アメノウズメノミコト)がこの木の枝を手にしていたとされ、
古くには榊とともに神前に供えていたそうです。
寺社に植えられることが多いです。

関東以西の暖地にまれに自生します。

その他、1円硬貨の図案は招霊の木のようです。

モクレン科の植物です。

参考:カラタネオガタマは中国原産で、日本でも庭木や生け垣として
よく植えられています。近所のお宅にもあります。