イヌツゲ

ベランダのオリヅルランの花がまだ咲いてくれています。
コシアキトンボは毎朝、窓越しにお出まし~♪
キュウリの花が次々と咲き、小指よりほそ~い実がチラホラと
見られます^^。

さて、先月下旬、マンションの門扉付近に小さな白い花が
いくつも落ちていたのに気がつきました。
上を見ると、あらっ、ツゲのような木にいっぱい小さな花が・・。
調べたらイヌツゲでした。
遅くなりましたが、きょうは「イヌツゲ」をお届けします^^;。

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同じく葉が小さい「ツゲ」の木に似ているが、異なるものなので、
「似て非なるもの」の「イヌ」が付いて、「イヌツゲ」となったようです。
枝葉がよく茂って剪定にも耐えるので、生け垣や庭木として
利用されています。

枝は灰褐色です。

常緑で普通は低木ですが、5メートル程になることもあるようです。

葉は互い違いに付いています。
1.5~3センチ程で楕円形の葉は小さく、厚みがあり革質で光沢があります。
縁にはホタテ貝の貝殻のふちのような波形のギザギザがあります。

葉裏は緑白色で、ちょっとわかりにくいですが、
腺点(丸くて黒っぽく見えるもの)が散在しています。

花期は5~6月頃で、雌雄異株です。
これは雄株で雄花です。↓

雄しべは4本あり葯は黄色で花糸は白色です。
雌しべは退化しているようです。

本州~九州に分布します。

モチノキ科の植物です。

唐竹蘭

階段にナンテンの花がこぼれていました。
朝からコシアキトンボもいつもの所で旋回していました。

さて、おととい、お友達から切り花をいただきました。
「竹蘭っていうんだって~」とお友達の弁。
さっそく花瓶に挿しました。
蘭と名は付くけど、筒状の花で、蘭の花ではないようだし、
やっぱり気になって調べました^^;

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草丈は1メートル~1.5メートル程のようです。

竹の葉のような形の葉が互い違いに付いています。

葉の表面はやや光沢があり、平行脈がはっきりと目立ちます。

葉裏は特に平行脈が隆起しています。

茎には稜があります。

緑に紫褐色の花の長さは1.5~2センチ程で、1~5個がまとまって
下向きにぶら下がっています。

花は.ホウチャクソウに似ています。
ホウチャクソウはユリ科チゴユリ属です。
チゴユリ属はdisporumという学名だそうです。
ここを調べたら・・・
disporum cantonienseのようです。
cantonは広東のことで、どうやら中国広東省の出身のようです。
伸び伸びした大形の姿が物語っているわ~。
うわ~っ、やった~!!と思ったのですが・・

なぜか??もっとググると、
唐竹蘭(トウチクラン)というのが出てきました。
学名:Disporum pullum
pullum は「黒い色の」という意味だそうです。
原産地は中国、インド、マレーシアということですが、
日本でも古くから栽培され、
茶花宝鐸草(チャバナホウチャクソウ)というそうな・・。
なるほど、茶席にはピッタリの渋い色。
どうもこれらしい・・と思うので掲載させていただきました。

花を分解するとこんなふうでした↓

雄しべ6本、雌しべは1本(先が3~4本に分かれ根元で合着)です。

ユリ科の植物です。

ヒロハコンロンソウ

マンションの紫陽花が咲いてきました。
我が家の花瓶にはお友達のお庭で咲いた色々な紫陽花が挿してあり、
目を楽しませてくれています^^。

きょうは山地の小さな流れのある所に咲いていた
「ヒロハコンロンソウ」をお届けします。
「広葉崑崙草」と書きます。

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少し、アップで・・。

白色の花びら4枚、十字形の花です。

もっと、アップで・・。

葉の軸と葉柄に狭い翼があり、葉柄の基部は茎を抱いているようです。
また、葉の縁に不規則なギザギザがあります。

なかなか近づけなかったので、これ以上はわかりません^^;

本州(中部地方以北)に分布します。

アブラナ科の植物です。

よかったら、こちらの過去記事もご覧下さい→コンロンソウ