一水

朝から弱い雨が降って静かな一日でした。
窓辺から見える山は雨に煙って、近所の梅は盛りを過ぎたのか
赤っぽくぼんやりしていました。
また、車窓から見えた庭木のサンシュユやハナモモは雨露を
まとって、しっとりと見えました。

さて きょうは、おととい撮った近所の藪にある白椿を
お届けします。
先回、名前不明の椿と言っていた白い八重の椿ですが・・。
多分、「一水(いっすい)」だと思います・・。
見上げる程のかなり大きな木です。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

枝垂れ性です。

藪に日が射しています。

とても素敵な白椿です。

椿は古事記の昔から人々に親しまれてきた花です。
椿は桜と違って、ひと月近く楽しませてくれます。
花の少ない11~4月まで茶席でも重宝する花です。
そういえば、母が使っていた珊瑚で作った椿の帯留め、探さなきゃ・・
どこいったかな?

薬草覚え書き

近所の藪では、白の八重咲きの名前不明の椿の他、
ピンク地に濃いピンク、縦絞り白覆輪で牡丹咲きの、その名も
「光源氏」という椿が次々と開花してきました^^。

昨日、「薬草利用の基礎知識」という講演会に行ってきました。
きょうはその中で心に残ったことを順不同につらつらと
書きちらしますので、御用とお急ぎでない方はどうぞお付き合いを・・。

☆薬草は古いことに値打ちがある。

大昔から臨床実験されてきた・・ゲンノショウコ、センブリドクダミ
そういえば、亡き父も、庭に生えた十薬(ドクダミのこと)を
日に干し、お茶にして飲んでいましたっけ・・。

☆くすり=草摺り(くさすり)
薬=草冠(くさかんむり)に楽で、草を楽しむ

☆薬草利用の歴史

野生のゴリラ等、500万年くらい前から薬草利用の歴史はあるそうです。
すンご~い!そんな昔から~w(゚o゚)w オオー!

その他、紀元前2000年頃、
楔形文字に刻まれた最初の薬草は hul gil よろこびの草
それはケシのこと。
シャーロクホームズの「もう一つの顔」のアヘン窟を思い出しました。

聖書に出てくる薬草としては「没薬(もつやく)」、ミルラともいい、
お香としての用途の他に、防腐剤としてミイラ作りに使われ、
その語源となりました。

古事記には「蒲黄(ほおう)」が出ているそうです。
「因幡の白兎」のお話ですね。
蒲黄はガマ、コガマ、ヒメガマの成熟した花粉を乾燥したものです。
ブログ内参考記事→
コガマ
ヒメガマ

我が家では到来物の薬草茶(ドクダミ+クワ+マタタビ+スイカズラ)や
自家製のウメ酒やキンカン酒等の薬用酒をたまに飲んでいますが、
皆様のお宅ではいかがでしょうか?
薬草風呂を楽しむのもいいですね。

「自然と先人からのいただきものを上手に使うために」という
サブタイトルもさることながら、教授のお人柄がわかる楽しい
講演内容でした。

おまけ:
(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

↑これは「麦門冬」の地上部の写真です。
バクモンドウ(麦門冬)とは、ジャノヒゲの根をさし、所々、太く
紡錘形で、乾燥させて生薬として使います。

過去記事もご覧下さい。→
ジャノヒゲの実

椿の皿

こちらは午前中、名古屋ウィメンズマラソンのため交通規制が
あるので、只今TVで観戦中です。
最近は最高気温が一桁の寒さが続き、またダウンコートに逆戻り
しましたが、きょうは昨日より風が少なく穏やかなようなので、
午後から出かけようかなと思っています。
枝垂れ梅など見頃のようですが、近所でしどけなく咲いたスイセンや、
黄金色の花を付けたサンシュユダンコウバイ
捨てたものではありません。
日向にあるハクモクレンもほころんできました。

さて、マンションの椿はまだ蕾ですが、近所の藪の中の椿は次々と
咲いてきているので、きょうは椿の柄の皿を紹介したいと思います。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

椿が5つ咲き、真ん中近くに鳥の姿が・・。
皿の縁には上下に桃、左右に柘榴が描かれています。

側面にはこんな柄が・・↓。