コウヤボウキ

朝8時に豊橋に台風が上陸し、こちら名古屋も、きょうの午前中までは
風雨共に激しい時もありましたが、お陰様で、玄関先のベゴニアの鉢が
数鉢倒れたくらいで済みました。
皆様の所はいかがでしたでしょうか?
被害が少ないようお祈りしています。

さて、随分とご無沙汰してしまいましたが^^;、
きょうは「コウヤボウキ」をお届けしたいと思います。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

「高野箒」と書きます。
その昔、和歌山県の高野山には竹、梨、胡桃、桃などはなかったそうです。
利潤を得る行為を戒めるという意味で、商品作物の栽培が禁じられていた
のだそうです。それで竹箒が作れず、代わりにこの木の枝を束ねて箒を
作ったことから「高野箒」の名が付いたそうです。

「タマボウキ」という別名もあるそうです。

  

山地や丘陵のやや日当りのある乾いた林の下などに生える、
一見、草のように見えますが、落葉小低木です。

灰褐色の細い枝には、葉と同じく短毛があり、よく分枝します。

本年枝には、2~5センチ程の卵形の葉を互い違いに付けます。
縁に突起状のギザギザが数個あります。

前年枝にはやや細長い葉を3~5枚程束生しますが、花は付けません。

本年枝の葉、前年枝の葉、共に表裏に毛があり、ざらっとした感触で、
3脈が目立ちます。

秋に枝先に1.5センチ程の白~淡紅色の花を付けます。
花びらは細長く、先がカールしていて、たくさんの細くて白いリボンを
束ねたように見える花です。

本州(関東地方以西)、四国、九州に分布します。

キク科の植物です。