おととい、久しぶりに丘陵地の雑木林に行ったら、林の縁に
グミの花が咲いていました。
ナワシログミか?と思いつつ、帰宅して調べると、どうも違って
「ツルグミ」だったようです。
「蔓茱萸」と書きます。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
半つる性の常緑低木です。
ふつう、枝にはトゲがほとんどないようです。
革質の葉は互い違いに付き、長さ4~8センチ程の長楕円形で、
葉の脇に1~4個ずつ、白っぽい花がまとまって付いていました。
まだ、蕾が多い枝↓
花びらは退化しており、花と見られるのは本当は
筒状の白いガクだそうです。
先が4つに分かれたガク筒の外側には、橙色っぽい
ポツポツしたような模様が全体に見られます。
また、ガク筒の内側は白色で、四角く開いた中には
雄しべが4つ、雌しべが1本ありました。
ひっくり返して撮りました^^;↓
花からは甘くいい香りがしていました。
開花している花の様子↓
葉の表は緑色でやや光沢があり、毛は無くつるっとしていました。
お次は葉裏↓
葉の裏は赤褐色というか、光の加減では金茶色にも見えます。
ルーペで見たら、葉裏全体に小さな黒っぽいもの?が点在し、びっしりと
短い毛のようなものが生えており、おぉ~っと思わず感嘆の声が・・(笑)。
これを専門用語では星状鱗片というそうです。
なんとか撮れたつもりですが、私のカメラではこれが限界です(泣)。。
葉裏のアップ↓
もう一度よく見ると、小枝も赤褐色で星状鱗片で覆われており、
ガク筒の外側のオレンジの模様がある全体も星状鱗片で覆われていました。↓
ツルグミとナワシログミの花は秋に咲きます。
本州(関東地方以西)、四国、九州に分布しています。
グミ科の植物です。