先日の夜、歩いていたら、道に白い花が落ちていました。
見上げると、見たことのない木の花がいっぱい付いていました。
一枝手折るとソラマメのような臭いがしました。
帰宅して調べたら「イヌエンジュ」でした。
翌朝、撮影に出向きました。
きょうはこの「イヌエンジュ」をお届けします。
「犬槐」と書きます。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
落葉高木で、この木は10メートル程でした。
樹皮は逆光だったので黒っぽく撮れてしまいましたが、
実際は灰褐色で丸い皮目がありました。
葉は奇数の羽状複葉で互い違いに付いています。
小葉は3~5対で向き合って付いているものがほとんどでしたが、
途中から互い違いに付いているのもありました。
葉柄の基部は膨らんでいます。
葉の裏は毛が密生しており、白っぽく見えます。
ひとつの花は7~10ミリ程の淡黄白色の小さな蝶形花ですが、
これがたくさん集まって付いています。
花は遠目には穂状(すいじょう)に見えますが、じつは総状花序で、
長さ5~15センチ程のものを枝先に3~7個出していました。
撮影している間、たえまなくクマバチ(真ん中の黒っぽいの)や
虫が次々と花を訪問していました。↓
別名をオオエンジュと言うそうです。
北海道、本州(中部地方以北)の山地の林縁や川原、湿地に
自生するそうです。
日本固有種です。
マメ科の植物です。