ムサシアブミの実

マンションの植木鉢にはまだ少し雪の塊が残っています。
その中からピンクのガーデンシクラメンが半開きで、けなげに
頑張って咲いています。
実家の庭のニホンズイセンも雪の中から蕾を少し開いていました。

さて、きょうは「ムサシアブミの実」をお届けします。
林下に「武蔵鐙」の実がまだ付いていました。

2本の茎の間にある独特の形をした花(仏炎苞)の形が、昔、
武蔵の国で作られた鐙(馬に乗る時の足置き)に似ているので
名付けられました。

 

まだ、三つでひとつの葉があるうちは、実は緑色でした(11月)↓

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実が赤く色付く頃になると、実の重さで地面に倒れてしまいます(1月)↓

テンナンショウ、ウラシマソウ、マムシグサなど、この仲間は
実だけでは種類を見分けられないので、花や葉があるうちに
要チェックですね。

関東以西の本州~琉球に分布します。

サトイモ科の植物です。

ヒトツバ

昨夜はとても寒く、今朝一番に目にした光景は?!
ひゃぁ~ヾ、道路の脇に残った雪!
マンションの庭園の木々の葉もうっすらと雪化粧・・でしたが、
今は雪がたえまなく降ってきて、花壇も真っ白に覆われました。
きょうもセンター試験ですね。受験生の皆さん、頑張れ~!!

さて、きょうは実家にも生えていた「ヒトツバ」をお届けします。
ヒトツバは、本来、暖地の乾燥した岩の上や樹幹に群生する
ことが多い、常緑のシダ植物です。

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葉は立ち上がり気味で、高さ30~40センチ程です。
葉はやや硬い革質で厚みが多少あります。

葉の表面↓

葉の裏に胞子のうが付いている葉と付いていない葉がありました。

葉裏に胞子のうが付いていない葉↓

葉の裏は毛が密生しており、灰褐色でした。

また、胞子のうが葉裏全体に付いているものと、葉裏の一部にしか
付いてないものがありました。

胞子のうが葉裏全体に付いているもの↓

葉裏の一部にしか胞子のうのないもの↓

胞子のうがたくさん付いた葉ほど、柄が長く、葉の幅が狭くなる
そうです。

関東以西の本州から琉球列島に分布するそうです。

ウラボシ科の植物です。

ヤブランの実

寒い日が続きますが、植物の冬芽は春への準備に怠りがないようです。
さて、きょうは、夏にたくさんの紫色の小花で楽しませてくれた
ヤブラン(藪蘭)がまだ実を付けていたので、「ヤブランの実」を
紹介したいと思います。

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はじめ、緑色だった実がだんだん熟して黒紫色となり、
艶々と輝いている姿はとても綺麗です。

関東以西の温暖な地に分布する常緑の草です。
名前のとおり樹木の下などの薄暗い、いわゆる藪に自生していますが、
古くから庭に植栽されてもいます。

ユリ科の植物です。

花はこちら→ ヤブラン