リュウノウギク

穏やかないいお天気になりました。
きょうは葉がいい香りがする「リュウノウギク」をお届けします。

「竜脳菊」と書きます。
竜脳とは、フタバガキ科のリュウノウジュの樹脂からとる香料のことで、
その香りがする菊ということで名付けられたそうです。
リュウノウギクには竜脳の主成分の他に樟脳も含まれているそうで、
実際、葉を揉んだら確かに樟脳のいい香りがしましたよ^^v

遅めに咲く野菊で、10月下旬頃に蕾ができ、満開になるのは11月中旬
以降のようです。12月になっても咲いています。
丘陵地や山地の崖とか、日当たりの良い林の縁に、群がって咲いています。
私の近くでは植物園以外、伊吹山のような石灰岩地にも生えているそうです。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

直径3センチ程の白い花びらで、真ん中が黄色の花です。
でも中に淡紅色のもありました。
咲いてだいぶ時間が経ったものでしょうか?

灰白色で密生した毛がある茎は、花の大きさの割りに細めです。
多少、立ち上がってはいますが、這うようにも見えます。

葉は互い違いに付いていて、ひとつの葉の形は3裂しているものが多く、
縁にはゆるいギザギザがあります。
いわゆる菊の葉の形をしています。
葉を触るとビロードのような柔らかな心地よい感じがします。
表面は緑色で毛があって艶消し、裏面は短い毛が密生して白っぽく
なっています。

福島県、新潟県以西から山口県東部までの本州、四国、九州は宮崎県に
分布するそうです。

キク科の植物です。