エンシュウハグマ

街路樹のナンキンハゼが色づいてきました。
霜月の声を聴き、日ごと山から里へと紅葉も下りつつあるようです。

きょうは「エンシュウハグマ」をお届けします。
「遠州白熊」と書きます。
遠州(静岡)に分布するので”エンシュウ”、チベットのヤクの尾の毛
で作られた”ハグマ(白熊)”に似ていることから名付けられました。

写真は、東三河の蛇紋岩の山の林内で咲いていた「エンシュウハグマ」
です↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

上の写真の花は満開でした。
高さは20センチ程でした。
葉は掌状に3~5裂し、葉が深く切れ込むのが大きな特徴のひとつです。
縁にギザギザがあります。
葉のアップ↓

花は上から下へと咲いていくようです。
蕾はこちら↓

花は3つの小さな花が集まって、ひとつの花となっているようです。
花びらは5つに深く裂け、うっすらとピンクがかった先がくるんと
カールしていますね。
まるでリボン細工?の花のよう・・。
風車にも見えますね。
紅紫の長いしべも印象的です。

静岡県西部と、愛知県三河山間部に分布します。

キク科の植物です。

過去記事のハグマの仲間はこちら→モミジハグマ