今朝は雲が厚く、やはり雨が降ってきてしまったので、
桜の開花も足踏み状態。
さて、きょうは「リョウメンシダ」をお届けします。
山地の林内、特に杉の林内に群生することが多く、
やや湿地を好む大型のシダです。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
胞子嚢がついていない葉が、表も裏も同じような質感の
シダなので、両面羊歯と名付けられました。
軸に溝があるほうが表です。↓
切れ込みが細かくとても綺麗な常緑シダです。
葉は柔らかくレースのような繊細な造形のシダ。
アップで(表)↓
次の写真は・・
裏面↓
葉裏に付いている胞子嚢。
左から右に伸びている葉の裏です。 リョウメンシダでは胞子嚢群
(=ソーラス)は葉面の中心部の中部以下につく性質があり、
右の部分は胞子嚢群が付いていません。↓
リョウメンシダの胞子嚢群は、胞子が成熟するまでは円腎形の包膜に
覆われていますが、この写真ではわかりにくいですが、
胞子嚢群を覆って保護していた包膜が縮れて、胞子嚢群が
出かかっています。↓
胞膜が破れて出た粒々の胞子↓
北海道、本州、四国、九州に分布します。
が、瀬戸内海沿岸地域など、乾燥する地域では少ないそうです。
オシダ科の植物です。