ホウロクイチゴ

きょうは祝日でしたが、気温も二桁となり行楽日和でしたね。
近所でも梅が見頃でした。
午後、スーパーへ寄ったら、間近に迫ったバレンタインのチョコを
買い求める女性たちで賑わっていました。
チョコも気になりますが、私はイチゴがもっと気になります(笑)。
ちなみに先日行った某カラオケ屋さんの2月のマンスリースイーツは
イチゴでした~♪。

さて、きょうは、島で出会った「ホウロクイチゴ」をお届け
したいと思います。
「焙烙苺」と書きます。
「焙烙」は素焼きの平たい土鍋のことで、イチゴの形説と
葉の形説があるようです。

海岸近くの山地に生えていました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

残念ながら、実は見られませんでしたが、葉は互い違いに付き、
長さ、幅とも 7~18センチ程の卵形でした。
フユイチゴによく似ていますが、より大きく、掌~顔の大きさです。
葉柄は2~5センチ程。
葉の縁は不揃いで鈍いギザギザがあります。
葉は厚く、表面は緑色で細毛が散らばっています。
ちょっとわかりにくいですが脈上に棘があるのがわかりますか?↓

葉裏は白褐色で、葉脈が網目状に浮き上がっています。
淡褐色の軟毛が密生しています。

つるは太く、淡褐色の毛が密生し、棘がまばらに生えています。↓

暖地の海岸近くの山地に生える常緑低木です。

伊豆半島以西~琉球まで分布します。

バラ科の植物です。

ピカソ展にて

日曜の午後、暖かい日差しがあります。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
時々通る坂道に大きなクロガネモチの木があります。
まだ、こんなにたくさんの実を付けています。↓

(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

さて、写真とは全然関係ないのですが、きょうは島の植物を
お休みして、久しぶりにfabのa、ARTの記事でお届けしたいと思います。

きのう、美術館へピカソ展を見に行きました。
なんと会場で、私には7年ぶりに遇えた絵がありました。
それはこちら・・
過去記事→
海辺のジプシー娘

きのう見た絵は「ロマの女」という題が付いていて制作は
1900年でした。
んっ?(°_。)?(。_°)?
過去記事の題は「海辺のジプシー娘」で制作年は
1898年となっていました。
でも、確かに同じ絵でした(ハズ)。
この過去記事の出典は1963年河出書房発行の世界の美術23 Picasso
です。
2年の誤差があるけど?
7年前に三重県立美術館で見た時は題名や制作年とか全然頭になく、
ただ漫然と絵を眺めていたようです
・・まっ、いいかー C<*_+ )。

44.5×59センチの大きさの厚紙にパステルと油彩で描かれた絵を
今回よく見ると、新しい発見がありました。

背を丸めて座っている女性の腕には、赤ちゃんが抱かれており、
彼女の表情には疲れや不安のような雰囲気が漂い、しばし、
海の彼方にうつろな視線を投げかけて、何やら想いに耽っている
ように思われました。

きのう見た生の絵では、画面右の海の色はとても明るく美しく
キラキラしていた印象でした。
私が以前にfabに掲載した画像は青紫がかっていますが、
今回見たのはもっと生き生きとした青でした。
バルセロナの海を描いたものだったようです。
画面の左右、対角線上で明暗が分かれる感じがしました。

そして、彼女の背の向こうには赤いスカートをはいた女性の姿が
描かれているのに気がつきました。
浜辺にいる彼女を呼んでいるのでしょうか?
あと、彼女の上に着ている衣服には複雑にいくつも色が使われて
いたのが印象に残りました。

帰宅後に調べたら、ロマというのは迫害や差別を受けた
少数民族だそうです。
はたち前に描いたこのピカソの絵は、心の襞まで映し出す
素晴らしい作品だと思いました。

オオバグミ

昨日の夕方、スーパーへ行ったら…( ゜_゜;)ビックリ。!
駐車場待ちの車が列をなしていました。あっ!しまった!
節分で恵方巻きを買いに皆が来たのネ~、そういえば、
去年も知らずに来て・・店の入り口からなんでこんなに混んでるの?
と思ったのだっけ~_(・_.)/ コケッ。
ひえ~っ、早く買い物して退散しなくちゃとε=ε=ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
そんなこんなで、昨夜の我が家恒例の豆まきも無事済んで・・
今朝は立春!晴れて日差しが暖かそう?!窓を開けると、
斜め階下の庭にある白い梅が大きく花びらを広げています。

さて、島の植物の続きです。
きょうは海岸近くの藪で他の植物に寄りかかるようにして生えていた
「オオバグミ」をお届けします。
銀色の葉裏が特徴的です↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

「大葉茱萸」と書きます。
別名を丸葉茱萸(マルバグミ) と言います。
海岸性の植物のひとつで、高さは2~4メートル程で常緑低木ですが、
枝を蔓状にのばします。
枝は高く上昇し伸びますが、分枝は下降します。

葉は長さ5~8センチ、幅4~6センチ程の幅の広い卵形で、先が尖ります。
縁は少し波打ちます。
互い違いに付いている葉は革質で、表面ははじめ銀色の鱗状毛が
ありますが、次第に落ちて深緑色になり光沢があります。
葉裏は鱗片が密生して銀白色です。
長めの葉柄があり1~2.5センチ程です。

樹皮は暗褐色あるいは灰褐色です。

実がそこここに付いていました。
長さ2センチ程の長い楕円形で、よく見ると実の表面にも
鱗状毛が密生しています↓。
この冬を越して春4月頃には赤く熟して食べられるそうです。

本州(関東以西)、四国、九州、琉球に分布します。

グミ科の植物です。