ヤマアイ

また寒の戻りがあり、寒いです。気温も一桁でした。
一時小雪も舞い、街路樹のハクモクレンがあったかそうな毛皮を
身にまとっていましたが、それでも寒そうでした^^;

さて、島で出あった植物、きょうは「ヤマアイ」をお届けします。
「山藍」と書きます。
山の藍という意味で、山地の林内に群生するようですが、
なぜか海岸近くの林縁にありました。

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高さは30~40センチ程。

照りがある葉は向かい合って付き、葉脈が深く刻みこまれて
います。
葉は長楕円状披針形で長さ6~12センチ程、縁にギザギザがあり、
先は尖ります。
葉の表面と縁には粗い毛があります。↓

枝先の葉腋から花柄を出し、緑白色の小さな花を長い穂状に付けます。
これは雄株のようで、雄花の球状のガクは3裂し平開します。
また、雄花は多数の雄しべがあり、束生します。

茎は四角形です。

ヤマアイは日本最古の染色に用いる植物だったようですが、
現在の藍染め(タデ科のアイ)が渡来することで、その役割を
終えました。
が、「大嘗祭」の時に着る衣(「小忌衣(おみごろも)」→ヤマアイの
汁を刷り込んで模様をつけたもの)には施されているそうです。

図鑑にはヤマアイの花期は3月~7月と書いてありますが、
温暖なこちらの島では冬場でも咲いていました。

本州、四国、九州、南西諸島に分布します。

トウダイグサ科の植物です。

ヒメユズリハ

昨夜からの雨がそろそろ止んで、雲間から明るい日差しが
時々射すようになりました^^。
きょうは春のような気温になるとTVが言ってます。
美術番組ではモネをやっています。
気候が良くなるとどこかへでかけたくなりますが・・。

さて、島の植物、きょうは「ヒメユズリハ」をお届けします。
「姫譲葉」と書きます。
葉がユズリハより小さいことから名付けられました。

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照葉樹林内に自生しますが、暖地の海岸付近に多く生え、
クロマツ、トベラウバメガシと共に海岸林を成す
大事な植物のひとつです。

このように海岸沿いの尾根など風の強い所では低木状であまり
大きくなりませんが、風の弱い谷や、やや内陸で育った
個体では高さは10メートル程にまで生長するそうです。

厚めの葉は互い違いに付き、枝先に集まって付きます。
長さ4~15センチ、幅2~6センチ程の楕円形です。
葉の網状脈がはっきりしています。
革質で表面は光沢があり、葉裏は淡緑色です。

葉柄は1.5~5センチ程と長く、このように紅色を帯びる
こともあります。↓

よく見ると上の方の葉柄の付け根あたりに、
赤っぽい冬芽が出てたようです。
ちゃんと写真撮ってくればよかったな~^^;;

本州(福島県以南)、四国、九州、沖縄に分布します。

トウダイグサ科の植物です。(DNA判定ではユズリハ科です。)

過去関連記事はこちら→
ユズリハ
ユズリハの実
ユズリハのある風景

ハドノキ

どんよりとした曇り空で、お天気は下り坂・・。
でも梅の花はどんどん開いてきています。

さて、、島の植物はまだ続きますヨ~♪

きょうはまたまた地味な木、「ハドノキ」をお届けします。
高さ4~5メートル程になる常緑低木です。
湿った林縁で見られたこの木は2~3メートル程でした。

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風が吹いて揺れてしまいました^^;。
長楕円状披針形で長さ 5~10センチ、幅2~4センチ程の葉は
互い違いに付いています。
葉先はやや長く尖っており、縁には鈍いギザギザがあります。

葉は3脈があります。
葉柄は紅紫色です。

本州(伊豆半島~紀伊半島南部)、四国、九州(南部)、琉球に
分布します。

イラクサ科の植物です。