潮風に吹かれて

きょうも最高気温でも3度程!さぶっ!!
さて、きょうで離島シリーズ6回めです。
でも、ここで一息入れ、少し振り返りたいと思います。
ご用とお急ぎでない方はお付き合い下さいネ^^。

鳥羽の港から島へ向かう船に乗る間際に撮った写真です。
人魚2人とカモメが船の上に見えます。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

島の桟橋を降りて右手を見て(≧[◎]oパチリ!

進路を左手にとり、海べ沿いに歩いていく。

海には白い船の姿が・・、手前の水底は澄んでいました。

少し歩くと海と分かれ、自然と右の道に導かれます・・。

すぐに上り坂になりはるか下に海が見えます。
足元には潮風に匂うようなスイセンが・・一叢。

写真を撮りながら歩いて行くと、山は下り坂になり、
潮騒も聞こえてきました。

クロマツや赤いヤブツバキが一輪見えました。

では、きょうはこの辺で・・ごきげんよう♪
この後、まだ植物探索は続きます。

ラセイタソウ

きのうはまだ、北側の駐車場では雪が残っている所もありましたが、
きょうは陽が射しているので、きっと融けてなくなることでしょう。
でも気温は低く、しっかり冬が来たという感じがします。

さて、島の探検の続きです。
潮風が吹いてくる崖に何やらヤブマオに似た植物を見つけました。
連れ合いがラセイタソウと教えてくれました。

「羅背板草」と書きます。
名前の由来は凹凸が激しい葉が羅背板(ラセイタ:ポルトガル語)と
いう羅紗(ラシャ)に似た毛織物に似ているので名付けられたようです。
別名はビロードソウとも言うそうです。

海岸の岩場や崖などに生える海岸植物です。
すぐ下には砂浜が広がっていました。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

草丈は30-70センチ程。

葉は海岸の強風などに耐えるためか厚く、長さは6~15センチ程。
卵形ですが、ときに葉の先が2つや3つに分かれたり、
このように葉の片側だけが欠ける(写真の上部の葉)ことが
あるようです。↓

葉の縁にはギザギザがあり、裏表とも毛が密生し縮緬状です。

こちらは少し離れた所にあった個体です。↓

写真一番左の個体は、向かい合って付いた葉の間からモコモコの
毛玉が集まって棒状になったような花が付いていました。
雄花のようです。↓

花期は7~8月と図鑑に書いてありますが、この島は暖かいのか、
1月でも咲いていました。

北海道南部から紀伊半島までの太平洋岸に分布します。

イラクサ科の植物です。

ハスノハカズラの実

今朝、起きたら一面の銀世界~!
ここ名古屋では9センチ程の積雪がありました。
こちらで9センチとは久しぶりの大雪でした。

さて、島の探検の続きです。
フウトウカズラの実を探していた時、フウトウカズラの群落に
ハスノハカズラのつるを見つけました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

常緑のつる性植物です。
少しだけですが、実が付いていました。
終わりがけの実かな?
「蓮の葉葛」と書き、葉がハスの葉に似ることから
名付けられました。
でも一番のポイントは、このように葉柄が葉に”盾付き”
していることです。↓

葉柄は普通、葉の端に付いていることが多いですが、
“盾付き”とは葉裏の中央寄りに葉柄が付くことです。

ちなみに蓮の葉は傘のように真ん中に葉柄が付いています。

ハスノハカズラの葉柄は長さ4~12センチ程です。

三角状卵形の葉は互い違いに付き、長さ5~12センチ、
幅4~10センチ程です。

葉裏はやや白っぽいです。

雌雄異株です。

東海地方以西~琉球の海岸沿いの山地に生えます。

ツヅラフジ科の植物です。

おまけ:”盾付き”の植物→ハスサトイモ
イシミカワ
ヤブレガサ
ジュンサイ、ハスノハギリ、ハリブキ、コウモリカズラ、サンカヨウ、
オオバギ、ヤワタソウ、ワタナベソウ、オニバス、
ハスノハイチゴ