アゼトウナ

きょうは、ここ名古屋の気温も低く、洗濯物も飛びそうな
強めの風が吹き、まさに冷たい冬の寒さですが、青空に
明るい陽が
さしているので救われます。

さて、大変お待たせしましたが・・、
予定の船には乗れなくなりましたが、次の船までの2時間半、
島の探検?でもしようということになりました。

この島も海岸植物が目立ち、
アシタバ
トベラの実
ツワブキ
がそこここに見られました。

海岸べりの崖にヤクシソウに似た黄色の花を見つけました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

連れ合いがアゼトウナかワダンのようだと申します。
私はその時、内心、なぜ畔になんか咲いてないのに??と
思っていましたが・・、帰宅して調べてわかりました。

「アゼトウナ」でした!
アゼトウナとは「畔唐菜」と書きますが、この「畔」は
田んぼの畔ではなく崖のことだそうです。
万葉集などでは「あず」や「あざ」は崖を意味してたそうです。
その「あず」や「あざ」が「あぜ」と転訛して「アゼトウナ」と
なったようです。
崖に生え、中国の菜に似た植物という意味になりますね。

アゼトウナは冬でも比較的暖かい海岸に生えます。

主に太平洋側の岩場や礫地、海岸に多いようです。

海岸べりの急斜面にも咲いていました。
肉厚の葉はロゼット状で、草丈は10センチ程です。

葉は互い違いに付き倒卵形でヘラ状で
縁には鈍いギザギザがあります。

黄色の花は直径1.3センチ程で花びらの先が
4~5つに切れ込んでいます。

図鑑には花期が8~12月となっていますが、暖冬のせいか?
この1月でも咲いていました。

強い潮風や塩害などもなんのその・・海岸の絶壁こそが
アゼトウナの住処なんですね。
たくましいですね~(^^)//””””””パチパチ。

本州(伊豆半島から紀伊半島)、四国、九州(大分県、宮崎県)に
分布します。

キク科の植物です。