シロダモ

きょうは青空が広がり気温も二桁となり、過ごしやすい
日となりました。

さて、また島の植物の続き・・とまいります。
きょうは「シロダモ」をお届けしたいと思います。
別名をシロタブと言い、タブノキに似るが、葉の裏が
白いためシロタブと呼ばれ、それが転訛してシロダモと
なったようです。

暖地の山野に普通に見られますが、特に沿海地に多いです。
これも砂浜から少し入った林で見つけました。
ヒヨドリジョウゴやサルトリイバラの実も見られました。
シロダモは常緑高木で高さは10~15メートル程になります。
やや光沢のある葉は互い違いに付き、葉は長さ12センチ程、
幅6センチ程の長楕円形、先は尖っています。
クスノキ科の特徴であるはっきりした3主脈が見てとれ、
葉裏は白っぽかったです。

雌雄異株です。

実は長さ1センチ余の楕円形で、翌年の秋に赤く熟します。
この島は風の島と言われているようですが、さもありなん・・
またもや風が吹き、ブレた写真になりすみません。↓

(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

年も越して乾燥が進んだのか、実をよく見ると果皮にシワが
出ているようです。

今回は花と実のコラボ写真は撮れず残念でしたが、
10~11月頃、黄褐色の花が咲くと同時に、前の年に咲いた
花からできた実が赤くなり、同じ時期に花と実を両方見る
ことができるのが特徴のようです。
体力のある植物ですね~。

食物の少なくなる冬に赤い実を付けることから、
鳥にとって有り難い植物ですね。

本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄に分布します。

クスノキ科の植物です。

関連記事→タブノキの紋様

来月もまだ・・島の植物紀行は続きますヨ~\(^-^)/

コクラン花後

今朝起きたら、雨の音・・。
でも途中から止んで曇りになりました。
敷地内のウメの花も徐々に咲き始めていますが、
曇り空で心なしか寒そうに見えます。

さて、島の植物の続き・・。
大きな木に這い上がったフウトウカズラを見つけた常緑樹林内で、
何やら
クモキリソウ
ジガバチソウ
似ている葉を発見!
連れ合いが「おっ!ランのようだ!」というので(≧[◎]oパチリ!
写真、平行脈が見える緑色の葉です。↓

(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

卵形~卵状楕円形で先は尖っている葉は、
長さは7~8センチ、幅4~5センチ程でした。
茎の上に残っていたのは実でした。
倒卵状の長楕円形で、長さ10~15ミリ、幅4~6ミリ程。

本州(茨城県以南)、四国、九州に分布します。

いつかコクランの花も見たいものです。

ウバメガシ

朝からお日様がのぞき、窓を閉めていても、小鳥たちの声が
にぎやかに聞こえてきます。

さて、きょうは島にあった「ウバメガシ」をお届けします。
「姥目樫」と書きます。
若芽の時からから褐色であることを、老女に見立てて付いた
名前だそうです。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

海岸の植物のひとつで、他の植物が生えにくい、沿岸地域の
急傾斜地の岩場や、海岸近くの乾燥した尾根に多いです。

強い潮風など受けて木の姿は曲がっているものが多いです。

革質でやや硬く、表面は光沢がある楕円形の葉は互い違いに付いています。
ちょうど風が吹いて来てブレてしまい、すみません。↓

やや丸く艶がある葉の縁の上半分には、浅い波状のギザギザがあります。

成長が遅いため材は硬く、良質な木炭になります。
和歌山県でウバメガシから作られる炭が備長炭と呼ばれます。
備長炭は紀州田辺の木炭商、備中屋長右衛門の名によるものだそうです。

三浦、伊豆半島、紀伊半島などの太平洋側の暖帯の沿岸地方に分布します。

雌雄同種の常緑広葉樹です。

ブナ科の植物です。