フウトウカズラ

冬の曇天に、ベランダのハナキリンの黄色とピンクの鉢植えが
彩りを添えてくれています。

さて、きょうは・・知多の海岸近くの林縁に生えていた
「フウトウカズラ」をお届けします。

「フウトウ」は封筒ではありません_(・_.)/ コケッ。
「風藤蔓」と書きます(^っ^;)。
「風藤」とはどんな植物をさしているのか?定かではないようです。

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気根を出し、大きな木に絡みつく長さ10メートル以上に伸びる
常緑つる性殖物です。

葉は互い違いに付き、1~2センチ程の葉柄があり、葉全体は卵形で
6~12センチ程、基部はハート形、先は尖ります。

葉裏には軟毛が生えていました↑。

雌雄異株です。

4~6月に3~8センチ程のひも状のクリーム色の花を、
葉と向き合ってぶら下げるそうです。

10月頃、直径4~6ミリ程の球形のコショウに似た実を房状に付け、
12~3月には赤く熟すそうですが、未だに見ることができない
でいます(u_u;) 。

関東南部以西、四国、九州、琉球に分布します。
潮風が吹いてくるような所に生え、あまり内陸部にはないようです。

コショウ科の植物です。

ヤブニッケイの実

今年は早々とシャコバサボテンが満開になってしまいました。
部屋の中では一部ですが木立性ベゴニアが開花しています。

きょうは、知多の海岸で艶々と黒く熟していた
ヤブニッケイの実を
お届けします。

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葉は互い違いに付き、縁にギザギザはありませんが、
やや波打つものが多いようです。

葉は3脈が目立ち、外側の2本は葉の先までは達せず、
途中で消失しています。

果柄はやや長めでその先に球形~楕円形の実が付いています。

本州(福島県以西)、四国、九州、沖縄に分布します。

クスノキ科の植物です。

花についてはこちらの過去記事をご覧下さい→
ヤブニッケイ

ムクノキの実

先日、農業センターで無農薬のナスタチュームが切り花で
売られていました。
もう、冬を通り越して春の雰囲気でした♪
ナスタチュームはエディブルフラワー(食用花)でもありますね。
早速、買い求め、コップに挿して鑑賞した後に、さっと茹でて
いただきました。
根に近い方の太めの茎はやや硬めでしたが、あとの茎は三つ葉の
茎のような食感でした。
葉は少しとろっとぬめりがありました。
蕾や花は少し甘く、全体的にはピリリと程よい辛味がありました。
結構イケると思います。

さて、本日の記事・・。
連れ合いが美濃加茂へ行った時に川辺の林にあったムクの実を
見つけ、持って帰りました。
そのムクノキの実をお届けしたいと思います。

黒く熟した実がいっぱい付いていました。

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横に張り出した枝にも沢山の黒くなった実が付いていました。

ムクノキの実は1センチ程の丸い実で秋に黒く熟します。
連れ合いは祖父から「ムクの実は美味しいぞ」と教えられたことが
あったことを思い出し、鳥さんには悪いけど少し頂戴してきました。

生まれて初めて食べてみました^^。
シワシワで硬くなった実は、味も無味乾燥であまり美味しくなかった
ですが、柔らかくシワシワになった実は、プルーンのような甘味と
酸味があり、干し柿のような熟成した格別な風味でした。

余談ですが、ムクドリの名もこの実を求めて群がるところから
きているそうです。

向かって左の「ム」は実、右の「ク」は種です。↓

種は口の中でジャリジャリした感触でした。

葉は葉脈が平行に走り、縁にギザギザがあり、表面は細かい剛毛を
密生しているのでザラつきます。自然のサンドペーパーです。

ニレ科の植物です。

その他、ケヤキとエノキ、ムクノキをニレ科三兄弟と言います。
エノキは実が美味しいので、江戸幕府が街道の一里塚に旅人のために
植えたそうです。

是非、あわせてご覧下さい。↓
過去記事はこちら→ムクノキ