ハゼノキの実

マンションのケヤキの葉もすっかり落ちて猿投山がくっきり
見えます。
いよいよ年の瀬も押し詰まり、スーパーでおせちの材料を
買ってきました。
あすはお墓参りに行く予定です^^。

さて、きょうは、先回取り上げたヌルデの実と共に、落葉しても
実が長期間付いている「ハゼノキの実」をお届けしたいと思います。

「櫨の木」と書きます。

別名はロウノキと言います。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

本来は落葉高木ですが、これは鳥が運んできて芽吹いた
さほど年月の経ってない若木のようです。
雌雄異株で、これは雌の木です。

実は扁球形で径8~10ミリ程、黄白色です。

写真でうまく撮れなかったのが残念ですが、実際は艶があります。
また、わかり辛いですが、外の皮がはげて白色で縦条のある皮の
ものも見えています。

樹皮は灰白色で縦長の皮目があります。

もともとの分布は四国、九州、小笠原、琉球の常緑林内でしたが、
実からロウを採取するため温暖な地方では植栽され、
関東南西部以南の沿岸域などに生育が見られます。
また、平地~丘陵地で野生化しています。

わが国だけの特産物であるこの木ロウは、和ろうそくの他、
現在では、クレヨンや鉛筆などの文房具、ポマードや口紅、
クリームに塗料、医薬品などに広く使われているそうです。

ウルシ科の植物です。

これでfab2015年最後の更新とさせていただきます。
今年も私の拙い文章や写真におつきあい下さり、
皆様の広い心に感謝いたしますm(_ _)m。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。

ヌルデの実

青空の下、シジュウガラ、メジロ、コゲラが庭のケヤキに
姿を見せました。
隣りの雑木林ではカラスやヒヨドリの声がしています。
近所の明るい空き地に、干しブドウの房のようなものが
ぶら下がっていました。
赤褐色の実でした。
ヌルデの実でした。

きょうはヌルデの実をお届けします。
「白膠木」と書き、白い膠のような樹液が、うるしと同じように
塗り物に使われていたので、ヌルデと名付けられたようです。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

ヌルデは、高さが5メートル程になる落葉小高木です。
葉は落葉して全然ありませんでしたが、実が枝の先にに付き、
垂れ下がっていました。
雌雄異株でこれは雌の木でした。

実は直径4ミリ程の扁球形で秋に赤褐色になります。
黄褐色の細毛が密生しています。
図鑑によると、小さい粒々の実の表面を見ると白い粉を塗りつけた
ような分泌物がついているとのことでしたが、鳥が舐めたのか?
雨で流れたのか?白い物質はなくなっていましたが、実際に
実を舐めてみたら、ホントにしょっぱかったです!
正確には塩すっぱいという味です。
え~~っ!こんな塩辛い味の実があるんだ~~っ!と衝撃でした。
こんな味の実は初めてです。
鳥たちは、他にある木々の実を食べ尽くした後、
最後にヌルデに来るとのこと・・。

別名はシオノキといい、昔の人や戦時中の困窮時代には
本当に塩代わりに利用していたそうです。
確かに塩辛いのですが、これは塩ではなくリンゴ酸カルシウム
という物質だそうです。
ちなみにヌルデの漢名は「塩麩子(えんふし)」で
塩と言う字が付くそうです。

この木は若いので丸~楕円形の皮目があり、
樹皮は紫褐色でした。

北海道~沖縄に分布します。

ウルシ科の植物です。

よかったらこちらもご覧下さい→ヌルデミミフシ

桐紋の皿

年末で何かと慌ただしい日々が過ぎていきますが、午前中、
年賀状をポストに投函しに行った帰り、久々に近所を歩いて
一周してきました。

センダンの実がたわわになっていました。

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びわの木にはビワの花はほとんどなくなっていましたが、
はぜたツルウメモドキの実
付いていました。
(後ろの木はカナメモチのようです。)↓

その他、カクレミノの実はだいぶ鳥に食べられたようで、
少なくなっていました。

さて、きょうは、桐紋の図柄のお皿をお届けします。

桐紋(きりもん)とは、キリの葉や花を図案化したものです。
花の数が3-5-3の五三桐(ごさんのきり)が一般的です。
五大紋=片喰(かたばみ)、木瓜(もっこう)、鷹の羽、藤、桐 の
一つで、、特に江戸庶民の間では五三桐は多く普及し、
紋付きの貸し借りができたそうです。
今でもレンタル着物の紋の種類のトップは「五三の桐」だそうです。
「五三の桐」だとレンタルとわかってしまうので、シール状に
なっている家紋を貼るのも有りのようです。
ちなみに我が家の家紋は桐紋ではありませんが、
この桐紋のお皿は我が家では出番の多いお皿のひとつです。
実家からもらってきたものですが、お皿の裏に「日陶」の文字が
あります。