カラスビシャク

きのうの雨のせいか、きょうは湿度が高かったように思います。
ベランダで蚊に刺されました(泣)。
近所の藪に咲くツユクサの青い色が綺麗でした。
夕方6時頃、ベランダの方からツクツクボウシの声がしました。
夕飯を食べ終わる頃、またまたマツムシの声がし、まだ今も
しきりに鳴いています。
ここのところ、毎日、夜通し鳴いているようです。
雄は大変ですね(u_u;)。

さて、今月初めに瀬戸に行った時に見つけた植物のひとつ、
「カラスビシャク」。
もう花期も終わりなのか、林の中に一つだけ・・。
きょうは「カラスビシャク」をお届けします。

「烏柄杓」と書きます。
花の形を柄杓(ひしゃく)に見立てて、人が使うには小さい、
ということでカラスの名をあてて名付けられました。
中国からの帰化植物です。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

高さは30~40センチ程です。

先にムチのようなものが付いたラッパみたいな形のものは苞
といって、この中に花や実が付きます。

茎の先に長さ6~7センチ程の筒状で上部が開いた緑色の苞(仏炎苞)
をつけます。

3つの小さい葉が集まってひとつの葉になっています。

その他、特徴として葉柄の途中に小さなムカゴがつくらしい。

畑や路傍、山地の道端などに生えます。

土の中の塊茎は「半夏(はんげ)」と呼び、漢方の生薬になります。
漢名である半夏(はんげ)は、夏の半ばにカラスビシャクの花が
開花するためにそう名付けられました。
カラスビシャクが生える7月2日頃が七十二候でいう「半夏生」です。
この「半夏生」は、烏柄杓のことを指すのですね。
花期は5~8月です。

北海道、本州、四国、九州に分布します。

サトイモ科の植物です。

おまけ:実家の玄関脇にあったカラスビシャク(5月初め)↓

・・・

8月初めに実ができました(薄茶色のは、一つ葉の葉裏)↓

実のアップ↓