イヌマキ

朝起きたら、やっと雨があがっていましたが、ベランダの手すりは
露に濡れていました。
そうそう、おととい、今季のキュウリ栽培は終了しました。
長雨の時期に、少しずつキュウリの葉の状態が悪くなり、
気の毒しました。どうやら、べと病だったようです。
でも今年も十何本かは獲れ、口にも目にも楽しませてもらいました。
細いつるは枯れてもしっかり巻き付いて、ちょっとやそっとでは
ネットから離れず、ハサミで切りました。
巻き方を見ると、右巻きも左巻きもあるようです?!

さて、きょうは・・先日のお彼岸にお墓参りに行った折、墓地に
植栽されていた「イヌマキ」をお届けします。

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雌雄異株の常緑高木です。
この木は5~6メートル程でしたが、高さ20メートルになるそうです。
墓石等を避けて撮ったら、全体が撮れませんでした~(∋_∈;)。

「犬槇」と書きます。
古くは杉を真木(本当の木という意味)と呼び、杉より劣るから、
イヌマキと名付けられました。

葉は枝先に集まり、互い違いに付いて、長さ10~18センチ程、
幅7~10ミリ程の細長い線形で先が尖ります。

扁平で、表は深緑色で主脈が目立ち、葉裏は灰緑色です。
枝は1年生枝(当年枝)は緑色ですが、次第に赤茶色~灰褐色となり、
樹皮も浅く縦に裂ける特徴があります。

これは雌株のようで、雌花が実になっていました。

実の色も今は様々で、まだ緑のものから橙色、赤、暗紫色まで・・。

よく見ると、種+花托(かたく)の串刺しになった二色団子のように
なっています。
先端に緑色で白い粉をまとったような種ができ、
種の下には膨らんで白い粉をまとった暗紫色に熟した花托という
構造になっているようです。
少しいただき、味見しました。

甘くて美味しかったです(^^)。
★でも、注意!緑色した種の部分は食べられません!!(x_x)
食べられるのは暗紫色の部分だけですヨ。(^^;)

本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄に分布します。

マキ科の植物です。

カラスビシャク

きのうの雨のせいか、きょうは湿度が高かったように思います。
ベランダで蚊に刺されました(泣)。
近所の藪に咲くツユクサの青い色が綺麗でした。
夕方6時頃、ベランダの方からツクツクボウシの声がしました。
夕飯を食べ終わる頃、またまたマツムシの声がし、まだ今も
しきりに鳴いています。
ここのところ、毎日、夜通し鳴いているようです。
雄は大変ですね(u_u;)。

さて、今月初めに瀬戸に行った時に見つけた植物のひとつ、
「カラスビシャク」。
もう花期も終わりなのか、林の中に一つだけ・・。
きょうは「カラスビシャク」をお届けします。

「烏柄杓」と書きます。
花の形を柄杓(ひしゃく)に見立てて、人が使うには小さい、
ということでカラスの名をあてて名付けられました。
中国からの帰化植物です。

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高さは30~40センチ程です。

先にムチのようなものが付いたラッパみたいな形のものは苞
といって、この中に花や実が付きます。

茎の先に長さ6~7センチ程の筒状で上部が開いた緑色の苞(仏炎苞)
をつけます。

3つの小さい葉が集まってひとつの葉になっています。

その他、特徴として葉柄の途中に小さなムカゴがつくらしい。

畑や路傍、山地の道端などに生えます。

土の中の塊茎は「半夏(はんげ)」と呼び、漢方の生薬になります。
漢名である半夏(はんげ)は、夏の半ばにカラスビシャクの花が
開花するためにそう名付けられました。
カラスビシャクが生える7月2日頃が七十二候でいう「半夏生」です。
この「半夏生」は、烏柄杓のことを指すのですね。
花期は5~8月です。

北海道、本州、四国、九州に分布します。

サトイモ科の植物です。

おまけ:実家の玄関脇にあったカラスビシャク(5月初め)↓

・・・

8月初めに実ができました(薄茶色のは、一つ葉の葉裏)↓

実のアップ↓

ヌスビトハギ

こちらは午後から雨模様になりました。
連日のように色々な災害報道がされています。
被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
また、一刻も早い復旧がされることを願っています。

さて、今日は在来種の「ヌスビトハギ」をお届けします。
少し湿った林の縁に生えていました。
以前に、帰化植物の「アレチヌスビトハギ」を取り上げました。

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平地から山地の草地や道ばた、林縁などに生え、高さは
60~120センチ程です。

茎はよく分枝し、葉は3つでひとつの葉になります。
3つのうちの真ん中の葉は、長さ4~8センチで幅2.5~4センチの
卵形~長卵形で、左右の脇の葉はやや小さい。
そして、葉脈は葉の縁まで届いています。
葉は互い違いに付いています。

花は蝶形花でまばらにつき、アレチヌスビトハギより小さめで
長さ3~4ミリ程です。
色もアレチヌスビトハギより控えめで淡紅色です。

名の由来となる実は2個からなります。
この、実の数がアレチヌスビトハギと区別する決め手となります。
くびれが深く、熟すと関節で切れ1個ずつバラバラになって落ちます。
実は衣服にくっつきます。

北海道、本州、四国、九州、琉球に分布します。

マメ科の植物です。