寒中に春の兆し

大寒は過ぎたものの、寒さは今が本番のようです。
きょうも冷たい雨が降る一日でした。

先日出かけた瀬戸ではアラレも降りましたが、陽だまりでは青空色の
オオイヌノフグリが咲き出していました。

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葉の表面にはボツボツに見えるほど粗い毛が生えていますね。

その近くに
ヤブコウジの実が見られました

ヤブコウジは万両、千両と並んで、十両とも呼ばれます。

また、
ツルアリドオシの実も見られました。

二つの花が付け根でくっついて子房(実になる所)が一つになっているので
二つの花から実は一つ、だから花の痕跡は二つということで穴が二つあいています。
「まだ残っていてくれたのね。」とうれしい気持ちになりました。
ツルアリドオシのことを一両と呼ぶのもふさわしい気がします。

皆様にとって、いいことアリドオシの一年になりますように~(^人^)

二十世紀名花百撰見立競

昨夜遅くから雨の音、きょうは一日雨だそうです。
きのうはメジロやシジュウカラの姿も見えたのですが、
今朝は鳥の声も聞こえてきません。
きょうは、暮れに片づけものをしていたら出てきたお宝?を
紹介します。

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なつかしい~!
多分?名古屋園芸でもらったのかなぁ~定かでない^^;;

この「二十世紀名花百撰見立競」は2000(平成12)年の春、
21世紀を前に「趣味の園芸」の小笠原左衛門尉亮軒氏と米村浩次氏、
岩佐吉純氏、小笠原誓氏は、江戸の好事家にならって、楽しみながら
作られたものだそうです。
20世紀の園芸を語る植物120余を並べた「花の番付」です。

もらった表は、印刷位置がズレ、下の方の印刷が途中切れに
なっているのが残念ですがネ・・^^;。

表の一番上、東西の両横綱はバラ’ピース’とユリ’カサブランカ’
とあり、そして、これと肩を並べる大関(上段右から2番目)に
シンビジウム・メロディーフェア’マリリンモンロー’
(Cymbidium Melody Fair ‘Marilyn Monroe’)
と書いてあります。

‘マリリンモンロー’は1967(昭和42)年、東京農業大学講師の
三浦二郎氏(故人)と一緒にカリフォルニアのナーセリーから
購入した実生株のなかの一つだそうです。
発表は73年、苗の販売は74年、店頭での販売は78年だったとのこと。
1973(昭和48)年に創刊された「趣味の園芸」でも、ふっくらとした
やさしいピンクの花でとても人気があり、当時、日本中で愛された花
だったようです。
日本が経済大国として繁栄を謳歌した70~80年代、栽培技術の進歩で
ランは身近な存在になり、シンビジウム人気も急上昇し、
‘マリリンモンロー’はその中心だったそうです。

昭和の一世を風靡した名花’マリリンモンロー’一度、見たいです^^。

ちなみに横綱のバラの’ピース’は3年程前まで実家の庭に
ありました↓。

大きくて立派な剣弁咲きの黄色のバラです。

最初は黄色に花びらの縁にピンクの覆輪があったのですが、実家の
両隣が二階建てにされ、どうもその頃から黄色一色になってしまった
ようです。ピンクの覆輪は日照が足りないと出せないとのこと・・。

それでもピースは父が大好きだった黄色のバラでした。
私にとっても、思い出深いバラでした。
長いこと、楽しませてくれて有り難う・・と言いたいです。

セリバオウレン

昨日は朝から照ったり曇ったりで寒い日でしたが、久しぶりに
フィールドに出かけました。
途中の道路には只今の気温5度の表示あり。さぶっ!ぶルルル~。
アラレも途中で降りだしてきました。

きょうは、昨日出逢った「セリバオウレン」をお届けします。
「芹葉黄蓮」と書きます。
葉の形がセリに似ているオウレンなのでセリバオウレンと名付けられました。

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葉が2回3出複葉が特徴です。
(2回3出複葉については過去記事のコセリバオウレンをご覧ください。)

冬のフィールドに出たものの、なかなか花のある植物を見つけられず、
諦めて帰ろうかと思いつつ、それでも下ばかり見ていると(笑)
何だかセリのような葉を付けた植物があちこちに・・。
帰り際ギリギリになんと薄暗い林床に白い花をつけていたのを発見!
ラッキー! 「セリバオウレン」でした!

よく見ると次々と周りに開花株が・・。

ひとつ見つけると芋づる式に・・こういうことはよくあることです。

せいぜい径1センチ程の小さな花です。
草丈は4~7センチ程で、茎は赤紫色でした。

花びらよりも長くて先のほうが尖り、基部のほうがやや広い白いガクが
5~7枚あり、ガクも花びらのように見えてしまいます。

本州と四国に分布します。

昨日は冬の林床の光景の中で春の足音を聴くことができ、
とてもうれしい日でした^^。

キンポウゲ科の植物です。

過去記事はこちら→
コセリバオウレン