オヤマボクチ

あちこちで紅葉狩りの便りが聞かれます。
とても良いお天気で、行楽地も満員でしょうね^^;。

さて、きょうは、大変遅くなってしまいましたが、
ひと月ほど前に撮った「オヤマボクチ」をお届けします。

「雄山火口」と書きます。
葉裏に白い毛が密生していて、昔はこれを集めて火打ち石の
火花を移しとる火口(ホクチ)にしたことから名付けられました。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

山地にあって、高さは1メートル~1メートル50センチ程です。

茎先に直径4~5センチ程の頭花が横向き、またはやや下向きに
付いています。

筒状花は紫色をしています。

葉の裏には白い綿毛が密生していて白く見えます。
信州ではこの葉の裏の繊維をお湯でゆっくりもどし、蕎麦の繋ぎに
使っている所があるそうです。

上の方の葉は小さく楕円形、互い違いに付いています。
下部に生える葉は長さ15~35センチ程の
三角状の卵形で、先は尖り、基部はハート形、縁には不揃いのギザギザ
があります。

開花時期は9~10月です。

北海道西南部、本州(青森県~岐阜県)、近畿以西にはありませんが、
四国にはあり、また中国地方の中南部にも分布しているそうです。

キク科の植物です。