コブシの実

きょうは少々めげ気味です。
昨日、初めてムカデに噛まれました(泣)。
でも、もう、あすで葉月も終わり、夏休みも終わりですね・・。
秋の気配を感じ、花瓶にオミナエシと小菊を挿しました。
気を取り直していきたいと思います。
21日にツクツクボウシの声を聞きました。
シコンノボタンも今年は久しぶりに毎朝のように次々と咲いています。
さて、庭木や街路樹などに使われるコブシが公園にも植えられていました。
よく見ると、実が付いていました。

きょうはコブシの実をお届けします。
実はゴツゴツしたユニークな形で、虫こぶか?と思われるような
形をしています。
夏の若い実、緑色↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

ほんのり赤っぽいのも見られます↓

コブシの実は 長さ8センチ程です。

種が生長して果皮が盛り上がってきた後、果皮が赤く色づき
それが割れて種が出てきます。

公園にいくつか落ちていた実をひとつ拾ってもらってきました。
半月ほどそのまま置いていたら、こんなになっていました。↓

10 月上旬には袋が枯死して黒くなり、その多くは落下するそうです。
完全に割れた実から、白い糸のようなものによって
赤い種がぶら下がるようです。
この糸状のものは珠柄とか 種糸などと呼ばれるそうです。

これは種を手で引き出して撮影したもの↓
(引っ張ると細くガムのように伸びました。)

種の一番外側の層は朱色で薄い膜状のもの↓

その内側(外側の朱色の部分を取り去ったもの)の
柔らかい肉質層の種↓

なおも白い肉質の部分を取り去ると、黒くて硬い種はハート型で
真ん中が少しへこむ(へこんだ部分が種糸につながる )↓

↑いくつも剥いてしまって、爪の先が黒くなってしまった(笑)

また、コブシの実にはヒヨドリやムクドリ、ハシブトガラスが
訪問するそうです。

その他、コブシの蕾は漢方で辛夷(しんい)という生薬になり、
鼻粘膜の血管収縮作用があり、鼻づまりに効くとか・・。

北海道、本州、四国、九州に分布します。

モクレン科の植物です。

過去記事はこちら→コブシ