コミヤマカタバミ

きょうは、静岡の1500メートル程の山の、やや湿った林の中に
咲いていた「コミヤマカタバミ」をお届けします。

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「小深山傍食(片喰)」と書きます。
ミヤマカタバミ「深山傍食」に似て、より小さいところから
名付けられました。

「傍食」の由来など・・過去記事→「カタバミ」

丈は10センチ程でした。
茎の先に白い5つの花びらを持った花を1個だけ付けています。
花は直径2~3センチです。
花びらには白地に淡紅紫色の筋があり、元に黄色の部分があります。

たまに花びらがピンク色のものもあるそうです。

クローバーに似たハート形の葉が3つ組み合わさった葉は、
まばらに毛がありますね。
撮影した時は雲っていたせいか葉が閉じていました。

カタバミ科の植物です。

ヤマエンゴサク

スプリング・エフェメラルの一種である「ヤマエンゴサク」が
ツルシロカネソウと共に枯葉の中にまだ咲いていました。
(スプリング・エフェメラルとは、早春に花を咲かせ、落葉広葉樹林の
若葉が目立つ頃には地上部は枯れてなくなり、その後は次の春まで
地下茎や球根で過ごす春植物のことです。)

きょうはこの「ヤマエンゴサク」をお届けします。
「山延胡索」と書きます。
まずは正面から↓

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高さは10センチ程でした。
横顔は・・↓

花の下の苞は切れ込んでいます。
後姿は↓

色が少しピンクの色味が強く、
二つ花が付いているのもありました↓

本州~九州に分布し、山野の湿った林内に生えます。

ケシ科の植物です。

ツルシロカネソウ

先日、前々から行きたいと思っていた南アルプスの麓
(1500メートル)に、やっと行くことができました^^。
下のお天気はよかったのですが、上に行くほどガスが出て寒かったです。
途中の山道は落石が多かったです(汗)
でも景色がとても良く、新緑がまぶしく気持ちよかったです。
林道沿いにはヒメウツギやオオカメノキなどの白い花や
ヤマブキの黄色の花も見え隠れしていました。
そして、林の中に入ると、 ワチガイソウやヤマエンゴサクなどがお出迎え~♪
マイヅルソウの蕾も見られましたよ^^。

さて、きょうはここで魅せられて一番写真をたくさん撮った
「ツルシロカネソウ」をお届けします。
「蔓白金草」と書きます。

地下茎が長く横に匍匐枝を出して伸びるので、
ツルが頭に付いた名になったようです。
林のそこここに点在していました。
まずは一枚・・朝露が招く光を浴びて~♪

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まだ、眠いのかな?ややうつむき加減ですね。
なんと、花びらに見えるのはガクだそうです。
ガクの外側に薄く赤紫っぽい筋が見えますね。
三枚でひとつの葉の縁にはギザギザがあり、
表面はやや波打っているようです。

だんだん開いて、中が見えてきましたよ^^。

白っぽい5枚の花びらのように見えるのはガクで、
本当の花びらは5つの橙黄色のしべのように見えるものだそうです。

ほぼ全開したようです。
花の直径は1~1.5センチ程で、背丈(10センチ程)の割りに
花が大きく、横向きに咲きます。
もっとアップにしてみましょう↓

本州(神奈川県~奈良県)の太平洋側に分布するそうです。

キンポウゲ科の植物です。