ハマボウフウ

きょうで5月ともお別れですね。
おととい、家から1時間ほど車を走らせ、久しぶりに海へ出かけました。
いいお天気だったので、足元の砂も思ったよりずっと熱くなっていました。
砂浜にはもう「ハマボウフウ」が花を咲かせていました。
きょうは、この「ハマボウフウ」をお届けします。
きょうからしばらく海岸の植物にお付き合いくださいm(_ _)m

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ハマボウフウといえば、高級なお店のしゃれた刺身料理のツマとして
使われていますが・・初めて自生の姿を見ました。
ハマボウフウは、海浜の砂地に自生しているので浜防風(はまぼうふう)
といわれます。
北海道~九州の海岸の砂地に分布するそうです。

葉は海浜植物らしく肉厚で艶々しています。
葉の縁には不揃いのギザギザがあります。
砂に一部埋まっていることもしばしば・・。
強い海風に耐えているので茎は短く10センチ程でした。
根元から出る葉には紅紫をした長い柄があり、砂上に広がっています。
また、茎葉には白い毛が密生しています。
花のアップはこちら↓

その他、薬としては漢方薬の防風(ぼうふう)の代用になるそうです。
我が家にお正月からいまだにある、屠蘇散の原料にもこれが入って
いましたよ^^。

また、ハマボウフウの別名はヤオヤボウフウとも言われています。
明治時代から栽培されていて、八百屋の店頭に並べられたことから、
八百屋防風(やおやぼうふう)との名前に・・^^。
江戸から昭和初期にかけては庶民の味だったそうです。
以前は全国の海岸に見られたそうですが、海岸浸食ばかりでなく、
刺身のつまや天ぷら等、食材に乱獲されてしまい激減したそうです。
高級なお店のしゃれた刺身料理のツマとして使われてはいますが・・。
私はまだ味わったことはありません。
この取材をして「へーっ?!食べれるんだ~!」と思った次第^^;
まだ私の近くのこの海岸では見ることができて幸せですが、この
ハマボウフウのある風景を子々孫々いつまでも残してやりたいものです。
食用に採る時は必ず根は残して、上の部分のみ、必要最小限にしたい
ものですね。

セリ科の植物です。

ツリバナの花

近所の庭木のヤマボウシが今が盛りと咲いています。

きょうはきのうの続き?「ツリバナ」をお届けします。
5月から6月に、名のとおり、長さ4~6センチ程の長い柄が更に枝分かれし、
その先に花がぶら下がって咲きます。

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ピンク色がかった黄緑色の花でした。
ズームして撮ったので大きく見えますが、花の径は1センチ程でした。
花の真ん中、黄緑の梅鉢形の所に、1本の雌しべと5本の雄しべの頭が
ちょこんと見えています↓

長い柄を持った花が風に揺れるさまは、なかなか風情のあるものです。
が、撮影した日は風が強く、なかなかうまく撮れませんでした(^_^;;)

北海道~九州の丘陵地や山地に分布します。

秋になる実はこちら→ツリバナの実

ニシキギ科の植物です。

ヒロハツリバナ

外は新緑がまぶしい晴天で、小鳥たちの声もにぎやかに
聞こえてきます。
サツキも見頃になってきました。
バラやクレマチスも咲き、いい季節です。

さて、きょうは山地の林内に生えていた「ヒロハツリバナ」を
お届けします。
高さは3メートル程でした。
「広葉吊花」と書き、広い葉を持つツリバナということです。
葉は向かい合って付き、縁にはギザギザがあります。

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ツリバナの仲間ですが、ツリバナの花びらは5枚ですが、
ヒロハツリバナは4枚です。

黄緑色の花で、径は6ミリ程、雄しべは4本見えます。

北海道~本州、四国の山地に分布するそうです。

ニシキギ科の植物です。