清香

きょうは暖かい春の雨から始まりました。
実家の白梅が見頃を迎えましたが、今朝は雨に煙っていました。
一枝手折って、我が家の花瓶にも挿しました。

さて、梅の絵といえば、小倉遊亀なども頭に浮かぶのですが・・

きょうお届けするのは、梶原緋佐子の「清香」です。

梅は画面の左端にそっと顔を覗かせているだけなんですが・・。

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この作品の製作年代ははっきりわかりませんが、多分、
パーマが流行った頃なのでは・・。
絵の中の若い女の人もパーマをあてた髪型のように見受けられます。
いや、天然パーマかもしれませんが、いわゆる洋髪ですよね。
少なくとも日本髪ではありません。(笑)
昭和初期でしょうか?
臙脂のきもの、部分的に絞りもある、型染めのきものを着ています。

そして、机の上に置かれたしなやかな手が印象的です。
画家が女性のせいか、このしなやかな指先をはじめ、すべてにわたって
繊細な表現がされていて、私の好きな絵のひとつです。

花瓶には白梅が・・。
挿した梅の小枝から清らかな香りが漂ってきそうです。
これが梅でなくて桜や桃ならまた違った女性像になったことでしょう。
また、梅でも白い梅なので、一段と清らかさが伝わってきます・・。

私は昔、梅の花はさほど・・と思っていましたが、今では梅の枝ぶりも
好きになりました。いわんや、梅の花をや・・。

飛雁を見る二美人

実家にある白梅がちらほら咲いてきました。
きょうはきのうと打って変わって風のない穏やかな一日でした。
fabもいつもと違って久々に絵に出てくる植物を紹介します。

さて、きょうお届けするのは、鈴木春信の浮世絵、
「飛雁を見る二美人」(部分)1768年頃の作品です。
春信が亡くなる2年前43才頃の作品のようです。

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隊列を組んで鳴きながら飛んでいく雁を見送る女二人、
その縁側の欄干越しに白梅が咲いています。

この梅で、秋ではなくて、春の渡りの季節だとわかりますね。

また、彼女たちが着ているきものの柄は、向かって左の女のは折鶴、
右の女のは雪笹ですね。
あまりきものには詳しくないのですが、冬から春にかかる、
ちょうど今(如月)の季節かと思われます。

なぜか?というと、
折鶴は平和への祈り→平和は”はる”とも読む→春に通じる。
雪笹は笹に被る雪 →笹の上に積もった雪が溶け、倒れていた
笹が起きあがる→春になる期待・・。
以上、私の勝手な解釈でした_(・_.)/ コケッ。。

あ~っ、春がはやく来てほしいよ~。\(^o^)/
でも花粉症はいやだよ~。(;´ρ`)
きょうは浮世絵で遊んでみました~(*^^*)

追伸:この後、ネットで雁について調べていたら・・
「雁を見上げる羊飼いの少女」ジャン=フランソワ・ミレーの
パステル画 1865年の作品という絵がありました。
やはり、列をなして渡って行く雁たちを、二人の羊飼いの少女が
見上げてる~なんだかよく似ているような・・?↓

雁を見上げる羊飼いの少女

残念ながら、本物はまだ見ていません。
機会があれば、見てみたいな~。

シロハラ

きょうは久々に鳥の紹介です。
「シロハラ」という鳥を紹介します。
今朝、思いがけず、マンションの庭で発見しました。
きのうは雨でしたが、軒下の植物にも水をやろうとベランダに出たら、
いきなり聞きなれない鳥の声がしたので、目を凝らしたら、なんと
梅の木に、ヒヨドリよりやや大きく丸っこく、ハトよりは小さい鳥が
止まっていました。
お腹が白いのでひょっとしたらシロハラか?と思い、あわてて
カメラを取り戻ったのですが、結局うまく写せませんでした。
すぐに図鑑やネットで調べたら、大当たり!!
やはりシロハラでした。

じつはシロハラは過去に2度ほど、目にしたことがありました。
一度目は、数年前に名大の林の中でチラッと顔を出した時。
二度目は、2年前の1月に東山植物園の林で・・。
そして今度は、鳴き声まで聴けたのでとてもうれしかったです(*^^)v

二度目にあった時の写真です↓
ピンボケですみません、お許しを・・m(_ _)m

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