ドクウツギ

林縁に赤と黒の目立つ実を見つけました。
「あっ、これ、ドクウツギだ!」と連れ合いが教えてくれました。

きょうは「ドクウツギ」をお届けします。
「毒空木」と書きます。
毒があり、幹が空洞であるウツギ(空木)に似ている事から
名付けられました。

雌雄同株の落葉低木で、高さは1~1.5メートル程でした。
茎は、根元から株立ちしていました。

葉には3本の葉脈が目立ちます。

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赤い枝も見えます。

実は径1センチ程で、だんだん赤くなり、熟すと黒紫色になります。

実には放射状に5本の筋が入っています。

甘くて美味しいそうですが、猛毒ですので絶対に食べてはいけません。
ドクゼリ、トリカブトと並んで日本三大有毒植物の一つだそうです。

茶色のは種子のようですが・・。

北海道~近畿以北の川原や山の斜面の日当りのよい場所等に自生します。

ドクウツギ科ドクウツギ属で日本では一属一種のみだそうです。

月瀬の大杉

先日、取材の帰りに「月瀬の大杉」を見に長野県の根羽村に
立ち寄りました。

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看板を見ると、この大杉は1800年も昔からあるということが
書いてありました。

へーっ?!
2世紀頃はわが国は卑弥呼の時代、朝鮮は高句麗、新羅、百済の
三国時代の初めの頃、中国は後漢の頃じゃないでしょうか。
そんな頃からこの大杉はあったんですね・・。

すごいな~!
こんな大きな木、初めて見ました~\(^o^)/

高さは約40メートル、一番太い幹周りは約14メートル、
長野県一の大木です。
杉の大木だけでは全国で6位だそうです。

葉も青々と茂り、元気そうでした^^。

ヤシャブシ

♪咲いた、咲いた、チューリップの花が~♪
3日程前にマンションの花壇のチューリップが咲き始めました。
今、大規模な修繕工事が行われており、やや光不足もあるのか、
思ったより遅めの開花ですが・・。
黄色が6輪とアプリコット色2輪です。
まだ蕾が多いので楽しみです^^。

さて、きょうは「ヤシャブシ」をお届けします。
「夜叉五倍子」と書きます。
実が夜叉(ヤシャ)のように見える五倍子(ブシ)ということで
名付けられたようです。
五倍子は先回のキブシをご覧ください。

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山の林道ののり面に生えていました。
明るい崩壊地や、やせ地にもよく生えます。

高さは10~15メートル程の落葉高木です。

樹皮は灰褐色で、枝はよく分かれています。

アップにしてみました↓

葉は葉脈がはっきりしており、縁には細かいギザギザがあります。

実は1~3個上向きに付きます。

雌雄同株、雌雄異花です。
3月頃から葉に先立って花を開きますが、運良く、画面右上の枝先に
雄花が残っていましたね。
ヤシャブシの大きな雄花は、柄が無く、まるで丸々と太った毛虫?
みたい(笑)
もう終わって、ほとんどは枯葉の上などに多数落ちていました↓

本州(福島県以南)、四国、九州の太平洋側に分布します。

日本固有種で、西日本に多く自生します。

砂防用の植え込みにも利用されるそうです。

カバノキ科の植物です。