ツリフネソウ

先週、川べりを散歩していたら、サンシュユの実がもう赤くなって
いました。
マンションのケヤキや桜の葉もボチボチ色づいてきました。
残すところ、10月もあと一日・・。
少し遅くなりましたが、「ツリフネソウ」をお届けします。
じつは「ツリフネソウ」は何年も前から時々写真に撮ったりしてた
のですが、今月初めに三河でも撮れたので、やっとアップする気に
なりました^^;
さて、本文へと・・。

細い花柄から釣り下がる花の姿が、帆掛け舟をつり下げたように
見えることから、ツリフネソウ(釣船草)と名付けられました。

高さは50~80センチ程で山地の湿った場所によく群生します。

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

葉の縁にはギザギザがあります。
これは葉の裏です。↓

花は赤紫色で距(きょ)が後ろに伸び、距の先はくるっと丸まっています。

花の正面はこんなふうです。↓

長さ1~2センチ程の実ができていました。↓

実のアップです。↓

熟した実にちょっと触れたら、あっ、突然、中の種が勢いよく
弾き飛ばされ、後はこんなふうに・・。↓

花言葉は「私に触らないで」だそうです。←なるほど(^m^)

ホウセンカと同じ仲間で、ツリフネソウ科の植物です。

その他、参考になれば→ツリフネソウ

東京都港区白金の自然教育園には行ったことはありますが、
ツリフネソウの季節にはまだ行ってないなぁ・・。

10月の蝶

朝から雨模様の一日ですね。
秋雨のおかげで、近くの大学祭もイマイチのようです。
今年はキンモクセイの開花が10日ほど遅れました。
実家の垣根のキンモクセイもそぼ降る雨に濡れていることでしょう。
もうすぐ10月も終わり・・。
きょうは10月に見た蝶をお届けしたいと思います。

まずは10月初め三河で見た「アサギマダラ」を・・。↓

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

サラシナショウマとのコラボです。

お次は10月下旬に名古屋市内で見た「ウラナミシジミ」です。↓

ケイトウとのコラボです。

ボダイジュ

一週間ほど前、友達が面白い実を拾ってきたと教えてくれました。
「ボダイジュ」の実でした。
気になっていたのですが、きのうやっと取材できたので、
きょうは「菩提樹」をお届けします。

日本で菩提樹と呼ばれているのは、ほとんどが中国原産の菩提樹で、
シナノキ科の木です。
(お釈迦さまが悟りを開いたのはインドボダイジュの下で、クワ科の木です。)

(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)

高さは15メートル程ありました。

樹皮には縦に筋が入っていました。

落葉高木です。

木の下には友達がくれた実が落ちていました。

上を仰ぐと、あっ、いっぱい実が・・。
普通の緑の葉に混じって、薄茶色のヘラ形をした葉の裏から
軸が出て、その下に実が付いています。↓

専門用語としては、薄茶色のは葉ではなく「ほう(苞)」だそうです。
「ほぉ~」(笑)

苞には複雑な葉脈模様が見えました。(ちょっと心引かれますぅ~♪)
この苞の中央から、エンドウほどの実がいくつか垂れ下がっています。

次は葉(裏)の写真です。↓

三角状円形の葉は互い違いに付いています。
写真の葉は縦12センチ、横8センチで葉柄は5.5センチありました。

次も葉裏の写真です。↓

葉の縁はギザギザがあり、その先は尖っています。

葉の特徴としては側脈がはっきりしており二次側脈も出ています。

葉を触ると柔らかい感触がし、特に葉の裏には毛が密生している
ことがわかります。
毛のために葉裏は灰白色です。
ルーペで見たら星状毛が見えました。

5~7ミリの硬くて小さい実は、表面がこれまた星状毛に覆われており、
灰褐色でした。

軸との基部はこんなふうに五角形になっていました。↓

シナノキ科の植物です。

花は6月に咲くそうですが、是非見たいものです。

追伸:セイヨウボダイジュのことをリンデンバウムと言うそうです。
そういえば、ハーブティーで良い香りのする「リンデン」というのを
飲んだことがありました。

リンデンバウムで思い出すのは、確か中学校の音楽の時、歌わされた
シューベルトの「菩提樹」があります。

     

♪泉に沿いて 繁る菩提樹 慕いゆきては 美し(うまし)夢見つ
 幹には彫(え)りぬ ゆかし言葉 うれし悲しに 訪いしその蔭
 訪いしその蔭

この詩は、恋に破れた男の放浪の旅を描いた物語だったってこと、
最近知りました^^;;