ドウダンツツジの紅葉

きょうの午後3時頃、実家に行ったら、庭にジョウビタキの♀が
洗濯竿に止まっていました。
ジョビちゃんと声をかけると、鳴きながらマサキの枝に飛び移りました。
マサキの実もはじけかけています。
すると、メジロも数羽、姿を現してくれました。
亡くなるちょっと前、最近スズメとキジバトばかりで、ジョウビタキ等は
ついぞ姿を見せなくなった・・と嘆いていた父でした。
きっと父も喜んでいることでしょう。

さて、やることだらけでやたら気ぜわしい年末・・^^;
月初めに撮った写真の中から「ドウダンツツジ」をお届けします。

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菱形の葉で紅葉がとても綺麗です。

よく見ると実もできていました。

ドウダンツツジの「ドウダン」は「トウダイ(灯台)」が訛ったものとされ
「灯台躑躅」と書きます。
なぜ「灯台」なのかというと、枝の分かれ方が、古い時代に宮中行事で
用いられた結び灯台に似ているからだそうです。

また、花が咲く様子を満天の星に見立て「満天星躑躅」と書いたりもします。
単に「満天星(ドウダン)」とも言われます。

落葉性の低木で、公園や道路脇の植え込み、庭木などによく利用されます。

ツツジ科の植物です。

これでfab2012年最後の更新とさせていただきます。
今年もたくさんの方にfabにお立ち寄りいただいたり、
コメントを頂戴しましたこと、有難く御礼申し上げます。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。

アキニレ

あいにくの曇天で・・紅葉を楽しもうと思いましたが、変更します。
ひと月ほど前に撮った写真でごめんなさい^^;
公園のほぼ真ん中に植栽されていた見上げるような高木で、風がちょっと
強かったのですが、何か実のようなものが見えたので≧[◎]oパチリ。
帰宅して調べたら、どうもアキニレだったようです。

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きょうは「アキニレ」をお届けします。
材が堅く、樹の様子がケヤキに似ているため別名イシゲヤキともいわれ、
盆栽ではニレケヤキと呼ばれるそうです。

高木としては葉が小さいです。
表面に光沢のある革質の葉は互い違いに付いて、縁にははっきりした
ギザギザがありました。

実は扁平で銭のような形をしており、長さ1センチ程で翼があり、
風によって飛ばされ散布されるようです。
落葉したあとも実は残り越年することが多く、2月頃になるとようやく
ほとんどの実が枝を離れるそうです。

樹皮は灰褐色で不揃いな鱗片状に剥がれ、褐色の斑紋が残ります。

本州(中部以西)、四国、九州に分布する落葉高木です。

ニレ科の植物です。

ニワウルシ

ツワブキの黄色の花があちこちのお庭でよく見るようになりました。
我が家の玄関のカラタチバナの実は今年は少ないですが真っ赤になっています。
ナンテンの実の赤も日に日に濃くなってきました。

さて、きょうは「ニワウルシ」をお届けしたいと思います。
公園などで見られる中国原産の落葉高木です。

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写真のは公園内に植えられたものです。
高木なので天辺あたりをズームして撮りました。
6月中旬に撮った写真で、所々に花が咲いていました。

わが国へは明治の初めに渡来したそうです。

明るい所に生え、生長が早いです。

別名はシンジュ(神樹)ですが、本名より別名の方がよく使われるようです。
私は最初、シンジュと聞いてなぜこの木が真珠なの?と思っていました(笑)
蛾のシンジュサンの食草、いや、食樹だそうです。

実が付いた全体写真がないので残念ですが、実は最初、緑色で後に赤くなり、
緑の葉に対比して遠くからでも目立つようになり、やがて実が褐色となります。

落ちていた実を拾ってきました。

薄い翼を大きく広げた、ほぼ中央に5~6ミリ程の種があるようですが、
重心は少しズレ、翼の端が軽くねじれています。
そのため、上下にくるくる回りながら、横方向に大きく弧を描くように
ひらひら飛行するそうです。
体操なら、前方宙返りにひねりも入って金メダル!と某書に書いてありました。
一度でいいからそんな場面を見てみたいものです^^。

実の中にある種はどうなってるのか?と翼をはずして種を取り出してみました。
そして種の中はどうなってるのか?と割ったら空洞でした。↓

あれっ?どこかに種を落としたのか?と探してみたけどわかりませんでした。

もうひとつ違う種を今度は一晩水につけて、自然乾燥した種(写真左)の
外皮をそぉっとはずしてみたら中から3ミリ程の種が出てきました(写真右)↓

種は風で散布され軽いです。

葉はウルシに似ていますが、ウルシ科ではなくニガキ科だそうで、
ウルシのようにかぶれる心配はないようです。