アオスジアゲハ その3

そもそもアオスジアゲハの観察を行うきっかけは、
ベランダにひとり生えしたクスノキの葉に、何か虫に
食べられたような形跡があったので、注意して見ると、
青虫と葉裏にサナギの殻が三つ見つかったことが発端でした。

調べたらどうもアオスジアゲハの幼虫と蛹の殻でした。

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終齢幼虫↑

クスノキの葉は表と裏では色が違うので、幼虫が
葉裏に行くととても目立ってしまいます。
ふだん、幼虫は葉の表にいて葉の表側の色と同じ色をして、
外敵から目だたないようにしています。

蛹の殻↓

青虫は葉裏にくっつき、じっとして動きませんでした。
が、少しして糸を出し、体つきも変わっていました。

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上から見ると↓
目のような模様があります。本当の目は、隠れて写っていません。

横から見ると↓
口に見える所に球のようなものが見えますね。
球が葉と接する所に黒いのがチラッと見えませんか?
これが本当の目だそうです。

どうも蛹になる前の脱皮中だったようです。
が、途中で所用が入り、その後は見ることができませんでした~(泣)。

そして次に見た時は・・?!

次回へ続く・・^^。

アオスジアゲハ その2

立秋過ぎたのに猛暑が戻り、たまりませんね_(・_.)/ コケッ。

皆様、残暑お見舞い申し上げます。

さて、きのうの朝8時頃、なんと羽化してまもないアオスジアゲハが、
サッシの縁につかまっているではありませんか?!

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室外機との狭間だったので、ベランダのキンカンの葉にでも止まらせ
ようとしたら、いきなりベランダの外へはばたいて、カイヅカイブキの
葉にちょっとぶらさがり一服。
それからすぐに空の彼方に飛んでいきました。
あ~っ、よかった!

羽化した瞬間が見られなかったのは残念だったけど、無事に蝶になり、
大空へ飛んでいく姿を見られたのはうれしかった~♪
じつはちょっと前からアオスジアゲハを観察していました(*^^)v
緑の蛹になってから、ちょうど12日めの羽化でした。

次回からアオスジアゲハの観察をお届けしたいと思います。
青虫なども出てくるので、お嫌いな方はスルーしてくださいねm(_ _)m。

過去記事はこちら→アオスジアゲハ

ハマゴウ

先日、急に思い立って海に行きました。
午後6時頃、海岸の砂浜に青紫色の花がいっぱい咲いていました。
わぁ~、まるで、青い絨毯が敷きつめられたかのよう・・。

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帰宅して調べたら、「ハマゴウ」でした。

海浜植物にはハマのつく名前のものが多いですね。
「浜栲」と書きます。

砂浜に生育する海浜植物なので、種が海流に乗って運ばれ、
本州、四国、九州、沖縄から中国、朝鮮、東南アジア、ポリネシア、
オーストラリア等、広く分布しているそうです。

波打ち際よりは少し高台の方に群生していましたが、だんだん
低い方へも、砂に埋もれながらも茎を伸ばし這っています。
一見、草のようですが、草ではなく、低木だそうです。

浜へ枝を伸ばすハマゴウ↓

葉の表は緑ですが、裏面には灰白色の毛が密生しており、
白っぽく見えます。

花は漏斗状で唇形をしており、合弁花です。
上唇は2裂し下唇は3裂しており、雄しべは4本、
雌しべの先は2裂しています。
そして、雄しべも雌しべも花の外へ突き出ています。

花の一部には白い毛が生えています。↓

実ができているのもありました。
実はガクに包まれています。

クマツヅラ科の植物です。

おまけ:
ここは中部国際空港(セントレア)が近いので、飛行機が
低空で飛んでいます。

浜辺にはハマゴウの他、帰化植物のコマツヨイグサも生えていました。
午後7時を過ぎてやっと日が落ち、だんだん暗くなり始めると、
コマツヨイグサが文字通り宵の中で、しだいにあちこちで、
開花し始めていました。

昨今、海浜植物の生息範囲はどんどん狭まっていると聞きます。
子供の頃、海水浴を楽しんだ砂浜はそのうちなくなってしまい、
それに伴い、海浜植物も・・・。
そうならないように、子子孫孫、この景色を守り伝えたいものです。